KYT(危険予知訓練)の有効性
エラーを減らすためにKYTが有効
エラーを減らすための方策の一つとして危険予知訓練としてKYTがあります。
KYTとは、作業に潜む危険を話し合い、あらかじめ予知・対策を行う活動のことです。もともとは建設・製造現場で使用されていた手法ですが、医療にも応用されるようになりました。
KYTの名前の由来としては、危険(Kiken)、予知(Yochi)、トレーニング(Training)の頭文字を取ってKYTと呼びます。
KYTを行うことによって期待されるものとしては、「危険への感受性を高める」、「危険に対する集中力を高める」、「問題解決力・意欲を高める」、「チームワークの強化」、「安全意識の高い職場となる」などが挙げられます。
KYT導入の壁
ただし、KYT導入には壁があります。
KYTを実施するために行うこととしては、これまで実施したことのないミーティング法や指差呼称、互いに確認・唱和を行うことなどがあります。このため、羞恥心や違和感が発生します。
これら安全学習を行うに当たって、いくつかの注意点があります。注意点としては、「集中的ではなく、定期的に行うこと」、「成果は長続きせず、忘れてしまうこと」、「一度に行う必要はないこと」、「信じていたことと、経験したことに矛盾が生じる」などがあります。
これらを考慮し、「安全を作り出すのは人間である」という事を知る必要があります。
KYTの種類
KYTの種類として、三つ紹介します。
一つ目に「イラストKYT」があります。イラストから危険を予測し、対策を立てます。
二つ目に「指差呼称」があります。指で指して声を出すことで、エラーを減らすことができます。
三つ目に「健康確認」があります。職員同士で健康状態の確認・問いかけを行います。
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