インフルエンザの特徴
インフルエンザウイルス
インフルエンザウイルスの特徴ですが、潜伏期間が1~3日で38~40℃の熱を出します。感染様式は飛沫感染です。
主な症状としては悪寒、発熱、筋肉痛、関節痛などがあります。
予防用法はうがい・手洗い、マスクとなります。飛沫は比較的粒子が大きいため、マスクによってシャットアウトすることができ、とても有効です。 また、インフルエンザワクチンによる予防も効果的です。
法律上でのインフルエンザ
さまざまな感染症の中でも、インフルエンザは法律によって規定されている感染症の一つです。
毎年起こる季節性インフルエンザであれば、麻しんや風しん、破傷風などと同じ五類感染症です。
新型インフルエンザであると四類感染症であり、その中でも高い致死率を示すH5N1型の鳥インフルエンザは結核やジフテリアと並ぶ二類感染症と規定されています。
インフルエンザによる入院者数
下図にインフルエンザによる一年間の入院者数を示してあります。
ご覧の通り、小児でインフルエンザによる入院が多いことが分かります。これは、インフルエンザに対する免疫力が弱いため、小児の入院者数が多くなることが推測されます。
インフルエンザによる死亡者数
次にインフルエンザによる一年間の死亡者数についてです。
先ほど小児で入院患者が多いことを示しましたが、インフルエンザによる死亡者で考えると、生まれて年を追うごとに死亡者が少なくなり、20~29歳を境として死亡者の増加が確認できます。
特に、死亡者は高齢者に多いことが分かります。高齢者になるほど糖尿病、心臓病などの基礎疾患を患っている可能性が高くなり、高齢という要因も重なって死亡者が多くなってしまうことが考えられます。
インフルエンザ脳症の発生件数
インフルエンザを発症した場合、副反応としてインフルエンザ脳症を併発することがあります。
インフルエンザ脳症とは、インフルエンザによる発熱後に急速な意識障害・機能障害が出現する症状のことです。現在でも致死率が約10%であり、後遺症率は約20%に上ります。
インフルエンザ脳症は主に6 歳までの乳幼児で発症すると言われており、神経障害が出るまで数時間から一日と短い期間で症状が出てきます。
インフルエンザ脳症の経過と注意点
下図には、インフルエンザ脳症の内訳を示してあります。
どの年代でも回復と死亡の割合は同じとなっていることが分かります。なお、回復した人の中には後遺症が残った人も含まれているため、インフルエンザ脳症は依然として恐ろしい症状の一つです。
インフルエンザによって「意識レベルが低下している」、「けいれん発作が持続する」、「意味不明な言動」などの症状が見られた場合、特に注意が必要です。
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