競技時・特定の競技で禁止されている方法
常に禁止されている方法
このページでは薬物ではなく、禁止されている方法について説明します。
最初に、「酸素運搬能の強化」は禁止となっています。
具体的には、自分の血液も含めて全ての血液製剤が投与禁止です。また、酸素配給の人為的な促進も不可です。
二番目に、「化学的・物理的操作」があります。カテーテルの使用や尿のすり替えなどが該当し、禁止となっています。
医療機関受診を除き、静脈内注射も禁止です。
三番目に、「遺伝子ドーピング」があります。遺伝子操作や遺伝子に作用する薬物の使用がこれに当たります。遺伝子ドーピングでは、間接的に競技能力を高めることになります。
競技時に禁止されている薬物
常に禁止されているのではなく、競技時に禁止されている薬物について紹介します。
一番目に、「興奮薬」があります。興奮薬は疲労限界に対する判断を鈍らせます。興奮薬使用によるドーピングで死亡例も多数報告されています。
二番目に「麻薬やカンナビノイド」があります。これらの薬は鎮痛作用、精神の安静、リラクゼーションをもたらします。薬物乱用に繋がる恐れもあります。
三番目に、「糖質コルチコイド」があります。エネルギー代謝を上昇させる作用があり、競技能力の向上や陶酔感をもたらします。
特定の競技で禁止されている薬物
下図には、特定の競技で禁止されている薬物を載せています。
一番目に「アルコール」があり、0.10 g/L を超えるとドーピング違反となります。アルコールは適度な量を守れば、健康を害するものではありません。
しかし、航空スポーツや自動車など、競技中のアルコール摂取は人命に関わるため禁止されています。
二番目に、「β遮断薬」があります。β遮断薬は心拍数低下によって血圧を低下させます。これにより、心身の動揺や「あがり症」を防止することができるために禁止となっています。
これらアルコールやβ遮断薬が禁止される競技の例として航空スポーツ、自動車、アーチェリー、モーターサイクル、パワーボートなどがあります。
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