UV(紫外線)カットの仕組み
日焼け止めクリームを初め、多くの商品に「UVカット」という文字を見ることができます。このような商品は紫外線を吸収してくれるのです。
それでは、どのようにして紫外線をカットするのでしょうか。UVカットのメカニズムについて理解するためには、まず光の性質を理解していないといけません。
光の性質
光は波としての性質をもっています。この波の性質が重要なのです。
←波の様子
光にはいろいろな種類があります。色として私たちの目が見ることのできる可視光、目で見ることのできない紫外線、赤外線、X(エックス)線などさまざまです。
光という同じくくりではありますが、これらの光は何が違うのでしょうか。それは、波長が違います。つまり、波の長さが違うのです。
波長とは上の図のように、波の頂上から頂上までの距離のことです。この波長の距離によって光が分類されます。
例えば、目で見ることの出来る可視光の波長は400~700nmです。
(1nm=10-9m)
この波長が短くなれば「可視光→紫外線→X線→γ線」という具合になります。
色が見える仕組み
私たちが目で色を見るとき、どのようにして色が見えるか知っていますか。例えば、青色を見るときはどうやって青色が見えるのでしょうか。
色が見えるということは、物質が光を反射しないといけません。このとき青色の光が見えるなら、その物質は「青色以外の光を吸収して反射している」ということになります。
もっと分かりやすく説明しましょう。
今、青色を発するガラスがあるとします。光がこのガラスを通過すると、青色以外の光は吸収されてしまいます。そして、ガラスに吸収されずに残った青色が色として目に見えるのです。
※光を吸収するということは、「特定の波長の光を吸収する」ということです。
紫外線の吸収
ここまでの話を理解すれば、UVカットの仕組みが簡単に理解できると思います。UVカット加工の製品というのは、言い換えれば「紫外線を吸収する製品」ということです。
紫外線は光なので、紫外線に該当する波長の光を吸収するようにすればいいのです。紫外線が皮膚に到達する前に、日焼け止めクリームなどの紫外線吸収剤が紫外線をカットしてしまうという仕組みです。
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