ヒアルロン酸・スーパーエンザイム(酵素) の効果
世の中には多くのウソで溢れています。ただ、企業のCMを見て思うのは「○○配合」とは言うが、「○○に効く」と言わないことです。これは、「○○に効く」と言ってしまったら薬事法に触れてしまうためです。
「○○に効く」と誇大広告をしている企業・サイトも多いですが、大企業となるとなかなかそうもいきません。そのため、ただ「○○が含まれている」と宣伝するのです。
確かにウソは言ってないので反論のしようがないのですが、やはり誤解を与えるのもよくないと思います。その例として、世の中で溢れている 「ヒアルロン酸」や「酵素
(エンザイム)」などが挙げられると思います。
ヒアルロン酸配合
「ヒアルロン酸配合」、「スーパーエンザイム(酵素)」という言葉を聞いたことのある人がいるかもしれません。結論から言えば、これらを摂取しても意味がないと考えるのが妥当です。
多分、これらを大々的に販売している企業の研究者は「ヒアルロン酸や酵素などを摂取しても、本当は意味がない」ということを分かっているのでしょう。
それでは、なぜ意味がないのでしょうか。
・理由その一
タンパク質である(分子量が大きい)
「ヒアルロン酸」や「酵素」はタンパク質です。そして、タンパク質はとても大きい物質です。ただし、タンパク質といっても特別な物質ではありません。
肉や魚はタンパク質の塊ですし、髪や皮膚だってタンパク質で出来ています。つまり、タンパク質は重要な栄養素となります。ただ、タンパク質は大きい分子であるということが問題となります。
そもそも、私たちが食べ物を食べるとき、なぜ食物を様々な分解酵素によって細かくしないといけないのでしょうか。それは、細かくしないと腸から吸収されないからです。
つまり、タンパク質のような大きい分子は腸から吸収されないのです。そして、タンパク質は腸から吸収されるには大きすぎるのです。そのため、「ヒアルロン酸」や「酵素」そのものが吸収されることはありません。
・理由その二
消化酵素によって分解される
前述の通り、食べ物は多くの分解酵素にさらされることになります。これによって、大きい分子は分解されるのです。タンパク質はアミノ酸がたくさん集まって出来ます。そのため、タンパク質はこのアミノ酸にまで分解され、腸から栄養素として吸収されます。
「分解される」ということは、「機能を果たせなくなる」ということです。つまり、タンパク質そのものの機能が失われてしまうのです。
「いったん分解された物質が体に吸収された後、勝手に再生する」という都合の良いことは起こりません。また、「低分子化することで吸収を改善した……」という宣伝文句にも騙されてはいけません。
ただし、肌に塗る保湿効果という意味でのヒアルロン酸なら意味があるのかもしれません。
私の意見
現在、薬によってエイズが死の病気ではなくなりました。糖尿病、高血圧の管理も以前と比べて大幅に改善しました。白血病であっても、完全に治る確率が高くなりました。
このように、薬というのは病気を治すために存在します。そのため、多くの厳しい審査を通りぬけないといけません。
それに対し、健康食品・サプリメントというのはどうも信用の出来ないものが多いです。ビタミンCやミネラルなどの低分子化合物なら、まだ納得ができます。しかし、「これは効果がないだろ!!」と思うような栄養食品があまりにも多いです。
どうせなら企業も確実に良いと言えるものを売り、消費者もそれによって健康になり、「両方がHappyになる」というのが理想的です。
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