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なぜ私たちは騙されるのか:DHMOの真実

 

みなさんは「DHMO (Dihydrogen monoxide:一酸化二水素)」という物質をご存知でしょうか? ほとんどの方は、そのような単語を聞いたこともないと思います。

 

実はこのDHMOという物質は、とても危険な物質ということが疑われています。このことに関し、1997年にアメリカの14歳の中学生であったネイサン・ゾナーが「我々がいかに騙されやすいか(How Gullible Are We?)」というタイトルで調査を行いました。

 

以下にその調査の結果を要約して載せます。

 

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DMHO(一酸化二水素)は無色透明、無味無臭の物質である。また、以下のような性質をもつ。

 

・水酸の一種であり、酸性雨の主な成分である。
・地球温暖化の原因となっている。
・海岸の浸食を起こす要因となっている。
・多くの金属を腐食・錆びつかせる。
・末期がんの悪性腫瘍から検出される。

 

それにも関わらず、DHMOは工場や原子力発電所で溶媒・冷却剤として使用されている。そして、DHMOは川や海に排出されている。汚染は全世界に拡大しており南極の氷からも発見されている。

 

現在、これらDHMOを規制する法律はない。そのため、DHMOの規制に賛成すべきである。

 

   「DHMO 使用規制に関する提言」(英文)
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どうでしょうか? みなさんはDHMOの規制に賛成でしょうか? 当然規制に賛成しますよね……。

 

DHMO(一酸化二水素)と難しく書かれていますが、実はDHMOは水のことです。ということで、私はDHMOの規制に反対します。

 

ここで述べたことは全て真実であり、嘘は述べていません。しかし、科学的に難しい事をずらずらと述べられたら、私たちは簡単に騙されてしまいます。このように、私たちはとても騙されやすいのです。

 

私たちの周りには健康に関して嘘で溢れています。科学の知識のない方に「騙されるな」と言っても無理でしょう。しかし、正しい知識を身につけることが出来れば、少しは騙されないようになるかもしれません。

 

ただ一つだけ確かなことは、「○週間で○kg痩せる」、「がんが治る」、「天然物は良い、合成品は悪い」と平気で言っているようなマスコミや健康食品販売をしている会社・サイトは信用できないということです。

 

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