薬物による協力作用・拮抗作用
ここでは、薬物による協力作用と拮抗作用を紹介したいと思います。
協力作用
二つ以上の薬を併用して作用が増強されるとき、この薬物相互作用を「協力作用」といいます。
つまり、協力作用によって薬の効き目が出すぎてしまうのです。「薬が予想以上に作用する」ということは、「副作用が出すぎてしまう」ということです。
それでは、どのようにして協力作用が表れるのでしょうか。
例えば、睡眠薬Aと睡眠薬Bがあるとします。それぞれ単独で使用した場合、適切な効果が期待されます。しかし、二つの薬を同時に服用した場合、当然ですがより多くの作用(ここでは睡眠作用)が出てしまいます。
これが協力作用が起こる一つの簡単なメカニズムです。本当はもっと複雑に薬物同士で相互作用することで、副作用が顕著に表れるのです。
拮抗作用
二つ以上の薬を併用して作用が減少するとき、この薬物相互作用を「拮抗作用」といいます。
作用が減少するので、薬の作用が出にくくなってしまうのです。これでは薬を服用する意味がありません。
これが感染症の治療薬や免疫抑制薬の場合であると、死に至ることもあります。
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