薬剤師国家試験体験記と勉強方法
私が受けた薬剤師国家試験は第94回であり、私の代が現役で4年過程を修了することで薬剤師国家試験を受けることのできる最後の年となります。
参考になるかどうかわかりませんが、私の薬剤師国家試験体験について書かせていただきたいと思います。
※第94回薬剤師国家試験は240点中156点取れれば合格
勉強方針
勉強の仕方は高校時のルールと変わりませんでした。そのルールのいくつかを記したいと思います。
・薬剤師国家試験の内容をノートにまとめない
私は「まとめる」という行為が嫌いです。なぜなら意味がないと考えているからです。
そもそも、国家試験の内容は青本等の参考書にきちんとまとめられています。ノートに写す時間があるなら、その内容を覚えた方が良いに決まっています。
私は高校の頃から授業時間外で「まとめる」という作業は行っていません。なぜなら、それまでの授業で先生が黒板に書いたノートを見れば良いからです。大学の講義も同じで、パワーポイントが写されたプリント、重要なところを記した教科書を見れば良いだけです。
まとめる暇な時間があるなら、さっさと内容を覚える覚える!!
・間違えた問題はマークする
過去問題を解くに当たり、間違えた問題だけをマークします。そして、もう一度問題をやり直すときはマークした問題だけを解きます。
これによって、二回目以降の問題を解く効率が大幅にアップするはずです。
・過去問をしっかり解く
「薬剤師国家試験は過去の類似問題が出る」、「だいたい6年周期で過去問と全く同じ問題が出る」ということを私大出身の先輩から聞いたので、勉強は過去問ベースで行いました。
・息抜きもしっかり
ずっと勉強なんかできるわけがありません。私だけかもしれませんが、人間というのはご褒美がないと前に進めれないものです。
私の場合、部活に行ったりと息抜きも大切にしていました。
10月 |
全く勉強していないが、薬ゼミの模試を受ける。 |
11月 | このころから週に一度、薬ゼミの先生が講義をするために大学にやってくるようになる。講義は真面目に受ける。 |
12月 |
やはり勉強していないが、模試を受ける。 |
1月 |
卒論の時期。卒論が終わったのが1月20日前後なので、それくらいから本気で勉強に取りかかる。
・薬剤師国家試験のために用意したもの
青本は先輩から借りた一年前のものを使用した。青本を全部買ったら高いし、一年くらいでは最新版と比べてもそんなに内容は変わらないと考える。
勉強を始めるに当たり、まずは黒本を終わらせた。毎日300ページ以上進めて、二週間もあれば終ったと思う。過去問からいきなり取りかかっても分かるわけないので、「50%くらい理解できればよい」という感じで勉強していた。 |
2月 |
青本を一周したところで薬ゼミの模試 (2/7・8日)。このときの点数は129点(240点満点)。
ここからは過去問をひたすら解く。1日半で過去問一年分を解くペースで行っていた。 |
3月 |
過去問10年分を三回通りまで解き終わり、絶対に勉強しないと心に決めていた「生薬」にも手をつけ始める。
あとは青本にざっと目を通すくらい。 |
・薬剤師国家試験までに行った事
最初に青本を一通り全部する
過去問10年分を三回通り
薬ゼミの模試の見直し
ただし、この方法では「過去問で触れていない箇所が出題された場合、全く問題が解けないな」と本番で感じました。実際、製剤学ではほとんど点数が取れませんでした。そのため、「過去問でカバーされていない内容を、黒本で見直した方が良い」と思いました。
なお、薬剤師国家試験で最も重要なのは「薬理学」です。医療薬学Ⅱも薬理みたいなものなので、実質的に薬理が1/4以上を占めるのではないでしょうか。私は比較的余裕をもって合格することができましたが、やはり薬理が良かったからだと考えています。
ということで、これからの薬剤師国家試験は6年過程を修了しなければなりませんが、みなさんがんばって勉強してください。健闘を祈っています。
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