狂犬病からの生還:New England Journal of Medicine
Survival after Treatment of Rabies with Induction of Coma
ニューイングランド
2005年6月16日
要約
一ヶ月前にコウモリに噛まれた後、狂犬病を発症した15歳の少女の生還について報告する。彼女の自然免疫反応が熟す間、昏睡状態にて治療を行った。なお、彼女はこれまでに狂犬病ワクチンを投与されていなかった。
彼女には薬としてケタミン、ミダゾラム、ラバビリン、アマンタジンを投与した。予想できる薬物関連の中毒症状には溶血、膵炎、アシドーシスそして肝毒性があった。
腰椎穿刺の8日後、狂犬病ウイルスに対する抗体レベルの上昇が確認され、鎮静状態はしだいになくなっていった。
その後、不全麻痺と感覚除神経は改善した。彼女は31日後に昏睡状態から回復し、76日後に退院した。初めの入院から約5ヵ月後、彼女は意識がしっかりしており、とてもよくおしゃべりをしていた。
しかし、舞踏病アテトーシス、構音障害(発音不全)、歩行困難の症状が残ってしまった。
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