命の値段
医学は昔と比べ、とても進歩しています。
そして、薬でも同じことが言えます。例えば、ひと昔前では数ヶ月で死んでしまうような病気でも、今では薬によって数年も長く生き延びることができるようになりました。
同じことが癌にも言え、抗がん剤もひと昔前と比べとても進化しています。しかし、抗がん剤は「高血圧の薬」や「糖尿病」の薬と比べ、比較的値段が高いものが多いです。これにより、ある問題が生じてくるのです。
命の値段
抗がん剤には様々な種類があるが、そのなかに「新しく血管が作られるのを阻害する薬」があります。この薬は2007年4月に日本で承認された薬であり、従来の抗がん剤と比べて副作用も少ないのです。
そのため、現在がん治療において世界的にも標準治療として使われるようになっています。 この薬は確かにとてもよく効きますが、ある問題があります。とても値段が高いのです。
高額療養費制度を利用したとしても、年間で何十万になるでしょう。これはかなりの値段だと思います。
しかも、よく効くと言っても癌が完全に治るわけではありません。よくて延命させるだけです。そして、その延命効果は数ヶ月でしょう。
数ヶ月の命を延ばすために何百万以上ものお金が必要になってしまうのです。そして、この数ヶ月の延命を長いと思うか、短いと思うかはあなたの自由です。
自分自身の問題なら、薬をやめれば良いと思うかもしれません。しかし、あなたの大切な人なら……。少しでも……、たとえ数ヶ月でもいいから一緒にいたいと思う人ならどうでしょうか。
決断するのはあなたです。
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