I型、T型、π型の人間
当然ながら、研究者にはそれぞれの専門分野があります。そして、それぞれI型、T型、π型の三つに分けることができます。
研究者の知識は「狭く深く」と言われることが多いと思います。しかし、私は必ずしもそうだとは思いません。研究をするに当たり、広いバックグラウンドをもつことは素晴らしいことだと考えています。
専門の深さ
「I型、T型、π型」ですが、これらには共通したものがあります。それは、どれも縦に長いということです。これは、どれも深い専門性をもっているということを意味しています。
ここで、「I」というローマ字を見てみると、横幅がほとんどないことに気付きます。これは、「専門分野以外の知識がほとんどない」ということを意味します。それに対し「T型、π型」では横幅があり、専門分野以外の広い知識をもっていることを表しています。
また、「π型」では足が二本あります。これは、深い専門性を二つ以上もっていることを意味しています。
私が思うに、I型の人間よりもT型の人間の方が優れており、T型の人間よりもπ型の人間の方が優れているように思います。
I型の人間では自分の専門分野内でしか物事を判断することができません。
しかし、T型の人間では幅広い知識から判断することができます。さらに、π型の人間では違う分野の観点から判断することもできてしまうのです。
バランスの関係と発想の転換
「I型」では一本足で立っているため、とてもバランスが悪いです。しかし、「T型」ではバランスを取るための横棒があるため、多少バランスが取りやすくなっています。
そして「π型」では二本の足で立っており、とてもバランスが取りやすくなっているのです。
また、次のようにも考えることができます。
「I型」では自分の専門しか知らないため、他の専門分野の人とのコミュニケーションが難しいです。それに対し、「T型」ではその広い知識を共有することにより、独創的な発想が生まれやすくなります。
そう考えれば、「π型」では一人の中だけで既に独創的な発想が生まれやすい環境が整っていることが分かります。
幅広い知識
一つの事しか知らないということは、それだけでしか物事を捉えることができません。しかし、多くのことを知っていれば、違う角度から物事を見ることができます。
「物理、化学、生物、医学・薬学」と、これから基本的に異なった学問です。しかし、全く接点がない訳ではありません。これらは互いに密接に関係し合っています。
幅広い知識を身につけましょう。そして、できれば自分の専門を二つ以上もつようにしましょう。
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