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麻疹(はしか)の流行

 

麻疹(はしか)はウイルスによって起こります。

 

ウイルスということは抗生物質が効きません。つまり、はしかに対抗できる唯一の手段はワクチン投与ということになります。

 

麻しんは感染力が強いウイルスであり、多くの人は子供で発症します。

 

 ワクチンの接種
麻疹に対抗できるのはワクチン投与だけですが、一回のワクチン投与だけでは不十分であり、少なくとも二回の接種が必要と言われています。

 

なぜかというと、一回のワクチン投与では数%のヒトで免疫がつかないと言われているからです。

 

このような人たちは、もう一回ワクチンを打って麻疹に対する免疫をつけなければいけません。

 

また、ワクチン投与によって免疫ができたとしても「時が経つにつれて麻疹に対する免疫が落ちてしまう」という現象が起こります。免疫が落ちてしまうので、もう一回麻疹に対する刺激を与えなければなりません。

 

なぜ免疫が落ちるかですが、現在では麻疹にさらされる機会が減ったからと考えられます。

 

昔では麻疹は一般的な病気であり、さまざまな場所で知らず知らずのうちに麻疹ウイルスにさらされていたため、麻疹に対する免疫が落ちることはありませんでした。

 

しかし、現在では麻疹は一般的でなく、麻疹ウイルスに接触する機会は減少してしまいました。それに伴い、麻疹に対する免疫力が減少していきます。

 

 麻疹の流行
このような中、2007年に麻疹の流行が起こりました。そして、この流行の一番の原因はマスコミです。マスコミがワクチンに関する正しい情報を流さなかったために起きたのです。

 

以前、マスコミによってワクチンの副作用の大々的なキャンペーンが行われました。マスコミによるワクチンの副作用を訴える努力の結果、1993年4月に麻疹や風疹・百日咳などの定期接種が廃止されました。それから14年後、ワクチン接種を受けていない子供たちは成長し、大学生となりました。

 

そして、ワクチン接種を受けていないため麻疹に対する免疫が弱い人が多くなり、麻疹が流行するのに絶好の機会が訪れました。この結果として麻疹の流行が起こり、全国の大学で休講が相次いだのです。

 

流行したのは麻疹だけではありません。K大学では百日咳が流行り、大学全体が休講となりました。

 

これらマスコミの活動には「子どもの病気を未然に予防する」とう最も重要な観点が欠落していました。その結果、重要なワクチンを接種する機会を奪ってしまったのです。

 

 麻疹の撲滅
ワクチンによって撲滅された感染症とし天然痘があります。天然痘は当時、致死率40%に及ぶ恐ろしい病気でした。天然痘ワクチンを世界的に広めていった結果、1980年にWHOは天然痘の根絶宣言を行いました。

 

このように、ワクチンによって感染症自体を撲滅することができます。そして、麻疹ウイルスは「人のみに感染すること」、「有効なワクチンが存在すること」など、天然痘との共通点が多い病原菌です。

 

そのため麻疹は理論上、天然痘と同じように撲滅可能な感染症です。

 

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