大学で部活を続ける意味
私は大学四年間ずっと部活を続けてきました。薬学部で考えると、本気で部活をしている人はかなり少数派です。実際、私の学年で後まで部活をがんばっていた人は私を入れて84人中たった5人だけです。
私の場合、ほぼ毎日部活がありました。当然、特別な理由がない限りは部活を休むことはありませんでした。授業の後はすぐに部活へ行き、帰ってくるのは夜10時くらいです。
そのため、周りの同級生からは「信じられない」という感じで思われていました。よく、「いつ勉強するの?」と言われたものです。まぁ、夜帰ってから勉強するのですが……。
このように大学でも部活を本気でがんばってきた私ですが、私がまだ現役だった頃に起こったある話をしたいと思います。
部活を辞める辞めない
大学で部活をする人はどちらかというと少数派です。これが薬学部となると顕著になります。
そして、女子でも同じことが言えます。男子に比べ、女子で大学でも部活をしようと考える人はどうしても少なくなってしまうのです。
そして、私が所属する部活も例外ではなく、女子がとても少なかったのです。そんなあるとき、部活を辞めようかどうかを本気で悩んでいる女子がいました。
そしてある時、何を思ったのかその女子が私に次のような質問をしてきました。
「なぜ、○○君(私のこと)は部活を続けているの?」
それは、二年の冬の出来事でした。私の記憶が正しければ次のように答えたと思います。
「自分のために部活を続けているんだよ」と……。
「私が部活を続けているのは親のためではない。友人のためではない。まして、部活の仲間のためでもない。全て自分のためなんだよ」
そして、以下のように続けました。
「それに、大学で部活を続ける上で一番大切なことは部活を最後まで続けることだと思わない? 全体的に見て大学で部活を本気でがんばっている人がいったい何人いると思う。でも、それと同時に部活を最後まで続けることは一番難しいことだと思うよ」
「部活をする上で一番大切な事は、試合で勝つことではない。団体戦で活躍することではない。現役を最後までやり遂げることだと思うよ。どれだけ試合で結果を残した人でも、途中で挫折すればそこまでだからね」
そのとき、私は彼女が以前「自分が一番心配しているのは、ちゃんとした就職先が見つかるかなど自分自身の将来である」と話していた事を思い出しました。そして、私はこう付け加えました。
「それに部活を続けるということは、それだけのメリットがあると思うよ。部活をしていたというだけで就職に有利になるからね。だから、部活を続けることは君の将来にも必ず役に立つと思うよ」
私がこう言った後、彼女は「すごい!!共感した」と言ってくれました。私の言葉がどれだけ影響を与えたかは知らないが、彼女は現役を最後までやり遂げました。
苦しい時は誰でもあります。挫折しそうになったとき、妥協しそうになったとき、重要なのはどのような心構えでいるかです。
どれだけ脆い心であったとしても、気持のもちようにより強い心に変えることができるはずです。しかし、逆も当然あることを忘れてはいけない……、と私は思います。
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