薬の効果:全く効果のない薬でも症状が改善(プラセボ)
実は効果のない薬を投与しているにも関わらず、薬としての効果が表れることは珍しくありません。「本当にそんなことが起こるのか」と思った人もいると思いますが、これは実際に起こります。
期待以上の効果
私たちは薬を飲めば「症状が改善されるはず」と心のすみで思っています。この思い込みが症状を改善してしまうのです。
何の効き目のない薬を「とても効く薬ですよ」と患者に告げてその薬を飲ませます。すると不思議なことに薬を投与していない患者と比べて、ほぼ確実に症状が改善してしまいます。
これをプラセボ効果 (プラシーボ効果)といいます。
さらに、このプラセボ効果は「錠剤の数を多くする」、「注射をする」、「見せ掛けの手術をする」という具合に規模を大きくすれば、その分プラセボ効果も高くなります。
なお、「一錠1万円の薬」と「一錠10円の薬」では、前者の方がよりプラセボとしての効果が表れます。
医薬品を開発する場合は必ずこのプラセボ効果を考慮しなければなりません。そのため、製薬会社は薬への先入観をなくすために患者はもちろん医師や看護師さえも、投与している薬が実薬かプラセボかを教えずにテストするのです。
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