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役に立つ薬の情報~専門薬学

薬の形(注射薬・外用薬)

 

注射薬では、直接体内に投与する形式となっています。薬の効果を素早く出したい時や腸から薬が吸収されない時などに使用されます。

 

直接体内に投与するので無菌状態であることが求められます。そのため、注射薬は密閉された容器に入れられています。

 

注射薬は次のようなときに使用されます。

 

1. 薬の効果を素早く出したいとき
2. 腸管から薬が吸収されにくいととき
3. 薬を飲むことができないとき
4. 局所(ある一部分)にのみ薬剤を投与したいとき
5. 持続的に投与したいとき(点滴)

 

アンプル

バイアル

アンプル

バイアル

切り目に力を与えることで、上部を取ることができます。 蒸留水や生理食塩水を加えることで薬剤を溶かし、静注や点滴として使用します。

ボトル・容器

ボトル・容器

点滴として、患者さんへ持続的に薬を投与するときに用いられます。

 

 外用薬
外用薬としては軟膏、クリーム、坐剤、貼付薬、吸入薬などがあります。主に局所作用(ある部分だけに作用)を目的として使用されますが、坐剤や貼付薬では全身作用を期待して投与されることもあります。

 

軟膏・クリーム

 ・軟膏、クリーム
軟膏やクリームは塗り薬として使用されます。このような塗り薬としては、水になじみやすい「水溶性の基材」と油になじみやすい「油脂性の基剤」の二種類があります。

 

水溶性基材は吸湿性をもつため、水気の多いじゅくじゅくした部位に塗ります。それに対して油脂性基材は保湿性があり、皮膚に潤いを与えてくれます。

 

坐剤

 ・坐剤
坐剤は肛門や膣へ挿入する剤形であり、人間の体温で溶けるように設計されています。そのため、夏は冷蔵庫に保管することが必要となります。

 

肛門からの挿入では直腸から吸収され、初回通過効果を受けません。また、内服薬を嫌がる乳幼児に対しても使用しやすいです。

 

貼付薬

 ・貼付薬
皮膚に貼ることで薬を取り込みます。基本的には貼付薬を貼った周辺に薬の効果を発揮させます。皮膚からゆっくりと吸収され、点滴のように薬の濃度を一定に保つことができます。

 

貼付薬の中には血液中をめぐって全身に作用する薬も存在します。例としては、狭心症の治療薬であるニトログリセリンや禁煙補助剤のニコチン、がんによる痛みを取り除くフェンタニルなどがあります。

 

吸入薬

 ・吸入薬
吸入薬では霧状・ガス状にした薬剤を口から吸入します。薬を肺や気管に直接届けることができます。肺や気管支など局所に作用するため、全身作用などの副作用が少ないことが特徴です。

 

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