医薬品開発に必要な値段
みなさんは薬の開発にどれだけお金がかかるか知っているでしょうか。実は薬の開発にはものすごい費用がかかるのです。
新しい薬を開発したい場合、その費用は150~200億円かかると言われています。それだけ医薬品の開発は難しいのです。
病院に行ったら薬をもらいますが、その薬一つ一つはものすごいお金をかけて研究・開発されたのです。
お金の回収
医薬品の開発には膨大なお金がかかることを述べました。それでは、「そんな大金をつぎ込んでしまったら元をとれないのではないか」という疑問が浮かびます。
実際のところ、まったく問題ありません。医薬品の開発費用は膨大ですが、一旦開発してしまうとその売上額も膨大なのです。
一つの医薬品の開発に150~200億円つぎ込んだとしても、1~2年もすれば回収できてしまいます。それだけ、薬というのは売れてしまうのです。
←この錠剤一つが1年で何百億円も売上げます。
医薬品開発研究費の割合
製薬企業では全売上に対する研究開発費の割合が高いです。だいたいは売上の15~20%を研究開発費に当てています。
それでは他の業種の会社がどれだけ研究開発に費用を当てているかと言うと、だいたい全売上の3~8%くらいです。
このように製薬企業は売上の多くを研究開発に使っているのです。
こう考えると、製薬企業は「会社が大きければ大きいほど有利である」ということができます。
大きい会社ほど多くの費用を研究開発に使うことができ、その分だけすばらしい医薬品の開発をしやすくなるからです。
医薬品を開発するとそれだけ売上が上がり、その分だけ研究開発費も上昇するという良いサイクルが生まれるのです。
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