薬の半減期とは
薬の体内での動きを知る上で、薬がどれだけの速さで代謝・排泄されていくかを理解することはとても重要です。薬学において、薬の代謝・排泄速度は「半減期」という言葉で表現されます。
薬にとっての半減期とは、「薬の全体量が半分になるまでの時間」を指します。例えば、半減期が2時間の薬があるとします。この薬は服用した後、2時間経てば体の中の薬物が半分に減ります。
上図であれば薬を服用して「4時間後の値」が10μg/mLとなっています。ここからさらに2時間経過した「6時間後の値」では、血液中の薬物濃度の値が5μg/mLにまで減っています。
つまり、2時間経過したことによって血液中に存在していた薬物濃度が半分にまで減少したことが分かります。この薬の場合、2時間で薬物量が半分に減ったので「半減期は2時間である」という事が分かります。
半減期が短いということは、薬が素早く代謝・排泄されることを意味します。そのため、薬の効き目は短いです。その逆に半減期が長ければ、薬は長時間体の中に留まることになります。この場合、長時間に渡って薬が作用することになります。
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