突然眠たくなる病気(ナルコレプシーと治療薬)
私たちは昼に活動を行い、夜になったら眠ります。このとき、日中に眠たくなることもあります。学校での授業や会社での会議など、これらの眠気と戦いながら時間を過ごさなければいけません。
しかし、日中にいくら眠たくなると言っても、例えば「営業で重要な商談をしている最中」や「運動をしている時」などで眠くなることはないと思います。
このように、通常の人であれば眠らないような場面であっても、病気によって強烈な眠気に襲われてしまい上記で挙げた場面でも眠ってしまうことがあります。このような病気をナルコレプシーと言います。
これによって学業や職業上での不振に陥ることもあり、周りからは「怠け者」と認識されることも多いです。
・ナルコレプシーの主な症状
ナルコレプシーでは次のような症状が表れます。
①昼に突然眠くなる(睡眠発作)
試験中などの緊張感のある場面であっても眠ってしまいます。30分程度の眠りを一日に何回も繰り返します。
②急に力が抜けてしまう(情動脱力発作)
「嬉しい」、「悲しい」などの喜怒哀楽が強く働いた時、全身の力が抜けてしまいます。
③睡眠麻痺
眠る前や目覚めた直後などに金縛りが起こります。
④入眠時幻覚
睡眠発作によって眠ってしまった時、強い幻覚を見ることがあります。このとき、何者かに襲われるなど恐怖や不快感を伴う幻覚を見ます。
・ナルコレプシーの治療薬
ナルコレプシーによる昼間の激しい眠気を改善する薬としては、脳内の神経伝達物質の働きを活発にさせる薬が使用されます。
つまり、神経細胞を活性化させることで眠たくさせないようにします。
また、薬だけでなく生活習慣を改善することも大切です。例えば、「昼休みや夕方に短い睡眠をする」などがあります。これによって、睡眠をコントロールしやすくなります。
なお、昼は脳を活性化させる薬を使用しますが、夜は反対によく眠ることができるようにする必要があります。そのため、夜に服用する薬として睡眠導入剤を使用することもあります。
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