気管支喘息の治療
普通なら、空気の通り道である気道は広がっており呼吸をしやすいようになっています。しかし、気管支喘息の患者では気道が狭くなっています。
そのため、「呼吸が苦しい」という状態になっています。これが、気管支喘息の状態です。
気管支喘息の状態
気管支喘息患者の気道を覗いてみると、その気道には炎症が起こっており、痰などの分泌物が溜まっています。そして、気道が極端に狭くなっています。
なお、喘息で苦しいのは息を吸う時ではなく、息を吐く時です。
気管支喘息の治療薬
気管支喘息の薬は次のように作用します。
・炎症を抑える
・気道を広げる
・気道が狭くなるのを阻害する
・炎症を抑える
気管支喘息では気道に炎症が起こっています。そのため、この炎症を抑える必要があります。この炎症を抑える薬にステロイドがあります。
なお、気管支喘息によるステロイドは吸入剤によって使用されます。作用するのは気道の炎症だけで良いので、ステロイドの使用は吸入剤で十分なのです。
吸入ステロイドを使用する際に注意しないといけないことは、「吸入後にうがいをしないといけない」ということです。これは、感染症予防のために行われます。
「吸入した後にうがいをする」とは、不思議なことに思われるかもしれないがそうでもありません。気道は奥にあるため、水で流されることはないのです。うがいは口やのどにある不必要な薬を取るために行います。
ステロイドは「炎症を抑える」という作用の他に、免疫系を抑えるという作用もあります。そのため、口やのどに付着したステロイドをそのままにしておくと、感染症にかかりやすくなってしまうのです。
「ステロイドは危険」という認識をしている人もいると思いますが。吸入の場合は、ほとんど副作用がありません。
・気道を広げる
気道が狭くなっているため、呼吸が苦しいのです。それならば、気道を広げてやれば良いという考えです。
これによって、呼吸が改善されます。
・気道が狭くなるのを阻害する
「気道が狭くなっている」ということは、気道を狭くさせる機構が必ず存在するはずです。そこで、気道を狭くさせる機構を阻害してやります。
気道が狭くなるのを阻害するので、少なくとも気道がそれ以上狭くなることはありません。そのため、結果として気道が広がり、呼吸がしやすくなるのです。
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