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役に立つ薬の情報~専門薬学

マンニッヒ反応(Mannich reaction)

 

 マンニッヒ反応(Mannich reaction)

 

 マンニッヒ反応 (Mannich reaction)

 

 

カルボニル化合物、ホルムアルデヒド、アミンを反応させてβ-アミノカルボニル化合物を合成する反応である。ホルムアルデヒドでなくてもα水素をもたないカルボニル化合物であればよいが、主にホルムアルデヒドが使用される。

 

反応は酸性条件下でも塩基性条件下でも行うことができるが、酸性条件下で行うことが多い。なお、生成するβ-アミノカルボニル化合物をマンニッヒ塩基という。

 

 反応機構

 

 マンニッヒ反応 (Mannich reaction)

 

まず、ホルムアルデヒドとアミンが反応し、脱水反応を経てイミニウムイオンが生成する。イミニウムイオンは求電子性に富んでおり、エノールと容易に反応する。

 

 マンニッヒ反応 (Mannich reaction)

 

エノールとイミニウムイオンが反応することでアミノケトンが生成する。このときの生成物がMannich (マンニッヒ) 塩基である。

 

マンニッヒ反応はここで終わりであるが、Mannich塩基に操作を加えることでエノンを得ることができる。

 

 マンニッヒ反応 (Mannich reaction)

 

アミン部位を第四級アンモニウム塩に変え、E1cB機構によってエノンを生成することができる。

 

 反応例

 

 マンニッヒ反応 (Mannich reaction)

 

 関連反応
アルドール反応 (Aldol reaction)
マイケル付加 (Michael addition)

 

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