フィッシャーインドール合成(Fischer Indole synthesis)
フィッシャーインドール合成(Fischer Indole synthesis)
アルデヒドやケトンとアリールヒドラジンを酸触媒下で加熱すると、インドールを合成することができる。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)であるインドメタシンやβ-ブロッカーであるピンドロールの合成に本合成法が使用され、医薬品をはじめとしてさまざまな合成に使用される。
反応機構
○ステップ1
反応の最初は、イミンの生成から始まる。
○ステップ2
イミンの生成後、ヒドラゾンが互変異性化してエナミンへの変換が必要となる。[3,3]-シグマトロピー転位によって、弱いN-N結合からより結合の強いC-C結合を形成する。
○ステップ3
ベンゼン環を再生し、窒素原子がイミノ基を求核攻撃する。その後、酸触媒によってアンモニアが放出され、続いてプロトン脱離が起こることでインドールを生成する。
反応例
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