遺伝子での痩せる・痩せない
人は誰でもダイエットして痩せるができます。ただし、痩せるためには努力をしないといけません。
しかし、世の中には少々多めに食べても太らない人がいれば、少し食べるだけで太ってしまう人もいるのが事実です。これには、遺伝子が関係している場合があります。
倹約遺伝子と浪費遺伝子
ヒトは今まで飢餓を乗り越えてきました。そのため、私たちの体はできるだけエネルギーを節約し、生き延びようとするように設計されているのです。
ヒトの中でもエネルギーを節約する遺伝子(倹約遺伝子)をもつ人とエネルギーを多く消費しようとする遺伝子(浪費遺伝子)をもつ人がいます。
倹約遺伝子は節約遺伝子や肥満遺伝子と表現することもあります。
このような飢餓の時代では、エネルギーを節約する遺伝子をもつヒトの方が生き延びるためには有利でした。
倹約遺伝子をもつヒトは少ないエネルギーで動くことができ、少しの食事量で足ります。浪費遺伝子は多くのエネルギーが必要なため、倹約遺伝子をもつヒトよりも食事の量を多くしないといけません。
浪費遺伝子をもつ人に比べ、倹約遺伝子をもつ人は一日に約200kcalものエネルギーを節約します。この200kcalを消費しようと思うと次のような運動をしないといけません。
・60分のウォーキング
・40分のテニス
・30分の水泳
もしこのような運動を毎日したとしても、その後に多くの食事をしたのでは意味がありません。
例えば運動した後に自分にご褒美ということで、チーズバーガーを一個食べたとします。チーズバーガーには約296kcalのエネルギーが含まれているので、今まで行った運動が全く意味のないものになってしまいます。
生活習慣病と肥満と遺伝子の関係
日本人は太りやすい人種であり、日本人の3人に一人は倹約遺伝子をもつと言われています。親が肥満である場合、子供も肥満になりやすいというのはこの倹約遺伝子が関与している場合があります。
若いうちは痩せていたとしても、中年になって同じ食事内容や運動不足の状態であると、確実に肥満体質となってしまいます。
「人は誰でもダイエットして痩せるができる」と述べましたが、倹約遺伝子をもつヒトはさらに努力をしなければなりません。
また、倹約遺伝子をもつヒトは糖尿病などの生活習慣病にもなりやすいです。
日本人の場合は「肥満である=糖尿病」という関係は、必ずしも成り立ちません。痩せていても糖尿病のヒトはいます。つまり、日本人は外国人よりも糖尿病になりやすい体質なため、より健康に気を付ける必要があります。
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