統合失調症の概要
心の病気と呼ばれる疾患の中で、うつ病と並ぶ代表的な疾患として統合失調症があります。心の病気を医学用語で精神疾患と呼び、これは脳の神経伝達物質に異常が起こっている病気です。
うつ病や統合失調症によって様々な症状が表れますが、これらは決して「怠け者」という訳ではありません。病気である以上は「気合い」や「根性」などで治るものでもありません。
そのため、これらの症状は「病気によって起こる」という事を認識して治療する必要があります。
・統合失調症の概要
統合失調症は人種や性別に関係なく、100人に1人の割合で発症すると言われています。そのため、統合失調症はありふれた病気の一つです。
この病気では「脳」の機能に障害が起こっています。もっと正確に言えば、神経伝達物質の働きに異常が起こっています。
脳内で働く神経伝達物質は感情や思考、意欲、情報処理、そしてコミュニケーション能力など、多くの機能に関与しています。
物事を考えて処理する機能は脳が担っているため、これらの機能に異常が起こると当然ながら判断力の低下や感情コントロールが難しくなります。
ただ重要なことは、「統合失調症は治療可能な病気である」という事です。
統合失調症はあくまでも精神疾患の一つです。そのため、適切な治療を行えばうつ病を治療できるのと同じように、統合失調症も不治の病ではありません。さらに、入院ではなく通院によって治療可能なケースもあります。
・統合失調症の発症
統合失調症は10代後半から30代頃にかけて最も多く発症します。つまり、思春期から青年期に統合失調症は発症しやすいです。
※70~80%が思春期から30歳までに統合失調症を発症します
うつ病では多くの心理ストレスや環境因子が加わることによって発症しますが、統合失調症も同じようにストレスや環境が関わっています。
これによって脳内に存在する神経伝達物質のバランスが崩れてしまうと、統合失調症を発症してしまいます。
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