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   スピロヘータ・リケッチア

 スピロヘータ感染症
グラム陰性のらせん菌を総称してスピロヘータという。

・梅毒トレポネーマ
○スピロヘータ科トレポネーマ属
○グラム陰性のらせん菌
○感染経路…血液感染(性行為・オーラルセックス)
○関連疾患…梅毒

梅毒の原因菌であり、現在の技術では人工培養することができない。胎盤を通して母親から垂直感染すると先天梅毒児として出産される。胎盤形成には妊娠後して4ヵ月後であるため、それ以前に梅毒を治療しておく必要がある。

梅毒の診断にはTPHA試験FTA-ABS試験がある。治療にはペニシリン系・テトラサイクリン系の抗生物質を使用する。感染後約3週間で発症し、治療しない限り治ることはない。

ボレリア感染症
○スピロヘータ科ボレリア属
○グラム陰性のらせん菌
○関連疾患…回帰熱

ボレリア感染症には回帰熱ボレリアによるものとライム熱ボレリアがによるものある。

回帰熱ボレリアは回帰熱の原因菌であり、ダニやシラミが媒介する。

レプトスピラ感染症
○スピロヘータ科レプトスピラ属
○グラム陰性のらせん菌
○関連疾患…秋疾

レプトスピラ症は日本では秋疫(あきやみ)や秋季レプトスピラ症と呼ばれていた。

レプトスピラには黄疸出欠性レプトスピラと秋疫レプトスピラがある。黄疸出欠性レプトスピラ症ではタンパク尿、黄疸、出血を起こし、39〜40℃の発熱を伴う。

 リケッチア
リケッチアはグラム陰性菌の非常に小さい細菌であり、人工培地で増殖することができない。つまり、生きた細胞でしか増殖できない。(偏性細胞内寄生性、細胞偏性寄生性)

また、増殖速度がとても遅く、一回増殖するためには約9時間必要である。核をもたないが、核酸にはDNAとRNAの両方をもつ。

リケッチアはダニなどの節足動物によって運ばれる。リケッチアの確認試験にはWeil-Felix反応が利用される。

病原性には発疹チフス、発疹熱、日本猩紅熱、つつが虫病がある。

・発疹チフス
○グラム陰性
○感染経路…シラミによる媒介
○症状…発熱、頭痛、悪寒、高熱など

リケッチアの一種であるRickettsia prowazaekii が原因菌である。シラミの糞便中から細菌が排泄され、この状態で頭を掻くなどによって傷を作るとそこから感染する。

シラミに感染すると頭が痒くなるが、これを我慢しないといけない。

・つつが虫病
○グラム陰性
○感染経路…つつが虫による媒介

つつが虫病はつつが虫が病原性を示すのではない。つつが虫は病原菌を媒介するだけである。この病気は適切に治療しないと死亡率が30〜50%になる。