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役に立つ薬の情報~専門薬学

結核菌・らい菌感染症

 

 結核および抗酸菌感染症
結核菌やらい菌は抗酸菌と呼ばれている。

 

抗酸菌は脂質に富む細胞壁をもっており、グラム染色されにくい。しかし、一度変色されてしまうと、脱色剤であるアルコールなどによって脱色されにくいため、抗酸性を示す。このような菌を抗酸菌という。

 

 結核
○マイコバクテイラ科マイコバクテリウム属
○グラム陽性桿菌、好気性、非運動性
○感染経路…経口感染(空気感染)
○症状…肺結核症

 

結核菌は熱に強く100℃5分の加熱に耐えることができ、乾燥状態でも3ヶ月以上生きることができる。

 

保菌者の咳・くしゃみによる飛沫やそれらが乾燥したものによって感染(塵埃感染)する。ただし、結核菌は紫外線に弱い性質がる。

 

結核菌の細胞壁はミコール酸を含んでいる。このミコール酸が脂質を多く含んでおり、抗酸性を示すもととなっている。

 

結核菌は広く存在しており、全世界の1/3のヒトが感染してる。免疫が適切に機能しているヒトでは結核を発症しない。

 

多くの場合、結核菌を保菌しているが結核を発症せずに一生を終える。 当然、発症するケースもあり、感染者の免疫力が弱い場合、比較的早期(2年以内)に発病する。これを一次結核症とう。

 

また感染から年月が経ち、老化・免疫不全などによる抵抗力の低下が起こると、体内に潜んでいた結核菌が再燃して結核を引き起こすことがある。これを二次結核症という。

 

多くの結核患者は二次結核症による結核である。なお、結核による症状では、肺結核症が最も多い。

 

また、最近問題となっているのはHIV患者での多剤耐性結核菌である。

 

結核菌の培養には小川培地が用いられる。痰・膿などの試料を使いって8週間培養するが、多くの場合は3~6週間で判定することができる。

 

結核菌の保菌者であるかどうかを調べる試験の一つにツベルクリン反応がある。この反応は遅延型過敏症反応である。

 

予防にはBCGワクチンが使われる。

 

 らい菌
○マイコバクテイラ科マイコバクテリウム属
○グラム陰性桿菌
○症状…ハンセン病

 

らい菌はハンセン病の原因菌であり、非常に弱い菌であるため今の技術で人工培養することはできない。

 

診断には抗酸性染色やPCRによって行われる。治療にはDDS(Diaminodifenyl sulfone)、リファンピシン、クロファジンによる多剤併用療法(MDT)が行われる。

 

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