エクセラーゼ(消化酵素複合剤)の作用機序:消化剤
食べ物を消化するのは、栄養を体内に取り入れるために重要な活動です。ただ、中には消化不良になってしまう場合があります。
消化が悪いと、胃もたれを起こしたり、胸焼けを感じたりするようになります。要は、消化不良によって胃腸の調子が弱ってしまうのです。
そこで、消化を助けるために投与される薬として消化酵素複合剤(商品名:エクセラーゼ)があります。エクセラーゼは消化剤と呼ばれる種類の薬になります。
消化酵素複合剤(商品名:エクセラーゼ)の作用機序
すい臓はたくさんの消化酵素が含まれている臓器です。膵臓に炎症が長いこと起こる慢性膵炎を発症すると、消化酵素の働きが悪くなります。また、消化には胃の機能も重要です。慢性胃炎などによって胃が弱ってしまうと、消化不良を引き起こします。
この状態を改善するためには、消化酵素を外から補えば良いことが分かります。そのために、消化酵素複合剤(商品名:エクセラーゼ)を使用します。
消化酵素複合剤(商品名:エクセラーゼ)には、5種類の消化酵素が含まれています。それぞれの役割は以下のようになっています。
・サナクターゼM:でんぷん(炭水化物)を分解
・メイセラーゼ:繊維素を分解
・プロクターゼ:タンパク質を分解
・オリパーゼ2S:脂肪を分解
・膵臓性消化酵素TA:でんぷん(炭水化物)、タンパク質、脂肪を分解
このような考えにより、さまざまな消化酵素によって慢性胃炎や慢性膵炎などによる消化不良を改善する薬が消化酵素複合剤(商品名:エクセラーゼ)です。
消化酵素複合剤(商品名:エクセラーゼ)の特徴
消化酵素の働きが悪いことで胃腸症状を引き起こしている場合、消化酵素複合剤(商品名:エクセラーゼ)は有効です。副作用はほとんどなく、安全性の高い薬です。
それぞれの酵素は、最適のpHで働きます。酵素が働くときのpHは、以下のようになっています。
・サナクターゼMのpH:2.0~ 6.0
・メイセラーゼのpH:2.0~ 6.0
・プロクターゼのpH:1.0~ 4.0
オリパーゼ2SのpH:4.5~ 9.0
膵臓性消化酵素TAのpH:5.5~11.0
このような特徴により、食べ物の消化を助けることで腸から栄養が吸収されやすいようにさせる薬が消化酵素複合剤(商品名:エクセラーゼ)です。
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