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ワクチンの歴史・種類・接種間隔

 

 ワクチンの歴史
感受性宿主への対策として、ワクチンについて紹介していきたいと思います。

 

 ワクチンの歴史

 

ワクチンの歴史ですが、1796年に世界初の天然痘のワクチンが開発されたことから始まります。

 

その後、1879年にコレラのワクチン、1881年に炭疽菌のワクチンが開発され、その後さまざまなワクチンが登場します。

 

 病原菌の根絶宣言

 

天然痘はその感染力・致死率から恐れられた感染症ですが、ワクチンによって1980 年に根絶宣言がされました。また、牛などの家畜に感染する牛疫という感染症がありましたが、これも2011年に根絶宣言がされました。

 

このように、ワクチンは感染症予防に大きな効果があります。

 

 ワクチンの種類
ワクチンには生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドワクチンの三種類があります。

 

・生ワクチン
生ワクチンは、病原菌を弱らせたワクチンです。弱らせているだけなので、病気を発症することもあります。不活化ワクチンよりも免疫獲得能力が高く、その効果も長続きすることが多いです。

 

・不活化ワクチン
不活化ワクチンは、病原菌を不活化させたワクチンのことです。生ワクチンとは違い、感染性はありません。ただし、生ワクチンよりも得られる免疫が少ないこともあります。

 

・トキソイドワクチン
トキソイドワクチンは、病原菌が産生する毒素のみを取り出して処理したワクチンです。毒素に対する抗体を作らせることで、病気の症状を抑えることが出来ます。

 

 ワクチンの種類

 

 ワクチンとワクチンとの間を空ける期間
よくあるQ&A としては「ワクチンを接種した後、次のワクチンはいつから打ってよいか」という質問があります。

 

 ワクチンとワクチンとの間を空ける期間

 

生ワクチンを接種した場合では、27日以上あけて次のワクチンを打つ必要があります。不活化ワクチンを接種した後では、6日以上あけます。

 

このように、ワクチンの種類によって次のワクチンを打つタイミングが変わってきます。特に乳幼児ではワクチンを打つ機会が多いため、ワクチンのスケジュール表に沿って、正しいタイミングでワクチンを接種することが大切です。

 

 ワクチンの効果
ワクチンの効果の例として、下図に麻しんと風しんの混合ワクチンであるMR ワクチンの効果を示してあります。

 

効果の判定は、「予防に必要な抗体が十分に作られていること」を基準としています。

 

 MRワクチンの効果

 

健康小児にワクチンを一回接種した結果、麻しん・風しん両方とも90%以上の効果があることがわかります。

 

なお、この麻しん・風しん混合ワクチンは二回接種する必要があります。この理由としては「麻しん・風しんの流行が減少し、普段の生活で病原菌に触れる機会が減ったこと」、「風しん感染症によって、赤ちゃんに先天的な異常をもたらす先天性風疹症候群の危険性があること」などがあります。

 

麻しんは「人のみに感染すること」、「有効なワクチンが存在すること」など、天然痘との共通点が多い病原菌です。そのため麻しんは理論上、天然痘と同じように撲滅可能な感染症です。

 

※麻しんは「はしか」とも呼ばれます

 

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