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  身の回りの化学

  核酸(DNA,RNA)を摂取する意味

核酸とはDNAやRNAを構成する成分のことです。少なくともDNAという言葉は聞いたことがあると思います。DNAには私たちを構成する全ての遺伝情報が載っています。

DNAに書かれている遺伝情報に従って私たちの体は作られています。細胞の増殖にはDNAの情報が必要なのです。

それでは、サプリメントで「核酸」を摂取することに意味はあるのでしょうか?

「遺伝情報に必要な物質なのだから、核酸の摂取は必要に決まっているではないか。」

いやいや、必ずしもそうとも限らないのです。それどころか、サプリメントとして核酸の摂取は全く必要ないと私は考えています。

 食物からの核酸は利用されない
核酸を摂取する必要がないと考える理由の一つは、「食物から摂取される核酸のほとんどは排泄される」ということです。

これでは、いくら核酸を摂取したとしても結局は体外に排泄されるので意味がありません。核酸は自分自身で合成するので、食物から摂取する必要がないのです。

 高分子?プロタミン?
他のサイトを拝見させていただくと次のようなことが記述されていました。

「DNA,RNAのサプリメントは高分子である必要があり、低分子の場合は吸収されやすいが、その分だけ細かく分解されやすく利用されにくい。そして、高分子での吸収を高める工夫としてプロタミンというタンパクを補給している。」

まず、高分子の物質は腸管からほとんど吸収されません。なぜだか分かりますか?

それは、「なぜ私たちの体が食物をわざわざ酵素によって細かく分解しなければいけないか」を考えれば容易に答えを導き出すことができます。つまり、腸管からは低分子でないと吸収されにくいのです。

「高分子での吸収を高める工夫としてプロタミンというタンパクを補給」ですか…。しかし、高分子であることには変わりないのですよね。果たして、そのプロタミンがどれだけ腸管からの吸収を促進するのでしょうか。

少なくとも、実験データを示してくれないと私は納得することができません。