| 役に立つ薬の情報〜専門薬学>統計学>F検定(等分散の検定) | |||
![]() |
|||
F検定(等分散の検定) |
|||||||||||||||||||||||||||||||||
| F検定(等分散の検定) まず「等分散とは?」であるが、漢字を見て分けるとおり等しく分散しているということである。つまり、それぞれの群の分布の形が似ているということである。 下にいくつかの例を示す。 ![]() 独立2群の差の検定の場合、二標本t検定には「正規分布である」「等分散である」の二つの条件が必要である。そのため、たとえ正規分布していても等分散でなければ二標本t検定を使ってはいけない。 この等分散かどうかを調べるためにF検定がある。二標本t検定をする前にF検定をして等分散であることを確認する必要がある。 もし、F検定で「等分散でない」と検定されたなら二標本t検定ではなくてWelch法やMann-Whitney検定で検定しなくてはならない。 ・仮説の設定 帰無仮説(H0):「2群間の分散に差がない(等分散である)」と仮定する。 対立仮説(H1):「2群間の分散に差がある(等分散でない)」と仮定する。 ・確率を求める 最初にそれぞれの群の分散s12,s22を求める。各群の分散を求めることができたなら、下の式によってF値を出す。ただし、分子に大きい数値の方をとる。 このとき、自由度は分子の自由度df1=n1-1、分母の自由度df2=n2-1のF分布に従う。自由度が求まったらF分布表からFαを求めることができる。 ・判定 1≦F≦Fαのとき、P>0.05となる→帰無仮説を棄却できない→等分散である。 F>Fαのとき、P<0.05となる→帰無仮説を棄却する→不等分散である。 ……………………………………………………………………………………………………………… 例題 Aクラスには7人、Bクラスには9人の生徒がいる。この生徒たちに物理のテストを実施した。AクラスとBクラスの物理のテストの点は等分散かどうかを検定せよ。
帰無仮説(H0):2群間の分散に差がない。(等分散である) 対立仮説(H1):2群間の分散に差がある。(等分散でない) ・計算 まず、このデータのデータ数n、標準偏差、分散をまとめると下のようになる。
この分散の値からF値を求めるのだが、数値が大きい方を分子にするのでsA2=74.9の方を分子にする。F値を計算すると次のようになる。 F = 74.9/63 = 1.19 このとき、F0.05は分子の自由度df1=6-1=5、分母の自由度df2=9-1=8のF分布に従う。F分布表より、F0.05=3.69である。 F = 1.19<3.69 = F0.05なので、P>0.05となり帰無仮説を棄却できない。よって、「等分散である」ということができる。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||