病院・調剤薬局に関する薬剤師の転職・求人応援サイト

薬剤師に多い3つの転職理由から学ぶ、伝えるべき退職理由とは

 

一般企業に比べると、薬剤師は転職する人が多い職種であるといえます。それでは、どのような理由で薬剤師が転職を決断するのでしょうか。

 

転職するときの理由としては、大きく分けて「年収アップ」「人間関係」「労働環境」の3つがあります。他の薬剤師が転職する理由を知っておけば、どのような求人であれば転職で失敗しないのかを理解できるようになります。

 

ただ、転職するときはいまの職場を辞める必要があります。このとき、転職理由をそのまま伝えると強い引き止めにあってしまう可能性が高くなります。「実際の転職理由」と「伝えるべき退職理由」は異なることを理解したうえで、どのように考えて転職活動を進めるべきなのかについて解説していきます。

 

なぜ、薬剤師は転職するのか

 

他の業種を目指すための薬剤師転職であるなら、特に誰も疑問に思いません。例えば、それまで調剤経験のなかった企業の薬剤師が薬局を目指したり、薬局薬剤師がスキルアップのために病院を目指したりすることはよくあります。

 

スポーツファーマシストとして活躍したい人であれば、一般用医薬品の知識を身につけるためにドラッグストアの求人を探して転職するかもしれません。

 

ただ、実際のところ同じ業態への転職がかなり多いです。「調剤薬局から他の調剤薬局へ」「病院から他の病院へ」などのように、同じ業種ではあるが会社だけを変えようとするのです。

 

それでは、なぜ同じ職場でずっと働かず、転職という選択をするのでしょうか。女性薬剤師であれば結婚・出産をキッカケに退職することはありますが、男性薬剤師であっても転職のためにいまの職場を辞めることがあります。

 

前述の通り、転職理由として多いのは「年収アップ」「人間関係」「労働環境」です。これらを理由に転職するのですが、それぞれについて確認していきます。

 

年収アップによる薬剤師転職

 

薬剤師が転職を決意するとき、親の介護や子育てなどの理由を挙げることがあります。ただ、そうした転職理由の中でも年収アップは常に上位に入ります。

 

薬局であれ病院であれ、薬剤師として働く以上は誰もが年収を上げたいと考えます。特に病院薬剤師は大病院になるほど年収が少ないため、今後のことを考えて調剤薬局などに転職するケースは多いです。

 

家族を養わないといけないという理由から、病院から調剤薬局・ドラッグストアへ転職する男性薬剤師はかなり多いです。もちろん、年収を上げるために今の薬局から他の薬局へ転職することも頻繁に行われています。

 

このとき注意すべきは、「なぜ転職するのか」という明確な理由をもつことが重要となります。目的をもって転職することが転職での成功の秘訣になります。

 

例えば、年収を上げる目的で転職を考えている人であれば、「家を建てて住宅ローンがあるため、いまよりも年収を100万円上げたい」などの明確なものがなければいけません。漠然と年収アップを望むのではなく、適切な理由が必要になります。

 

先ほどの例であれば、住宅ローンの支払いで必要な毎月のお金を計算して、将来に必要になるであろう出費まで含めたうえで転職先を吟味する必要があります。

 

明確な目的があれば、あなたが就職すべき薬局の形態がわかってきます。例えば年収アップを実現するために働く求人先であれば、調剤薬局が適切かもしれませんし、人によってはドラッグストアや調剤併設ドラッグストアが良いかもしれません。そうしたうえで年収アップを実現するために転職活動をする必要があるのです。

 

人間関係による薬剤師転職

 

年収アップと同じくらい多い薬剤師の転職理由として、職場環境の悪化があります。薬剤師は薬局や病院調剤部など、狭い世界の中で仕事をすることになります。そのため、その中で人間関係が悪いと転職を考えてしまうのです。

 

人間関係の悪化では、「たての関係」と「横の関係」があります。この中でも、「たての関係」による転職理由は特に多いです。たてというのは、あなたの上司との関係のことを指します。例えば調剤薬局であれば、「管理薬剤師と合わない」などの転職理由があります。

 

よこの関係であれば、他の一般薬剤師や事務員との仲が悪かったり、同僚からイジメを受けたりすることが転職理由になります。

 

他にも病院であれば、薬剤部長との意思疎通の悪化や、看護師との仲が悪くて転職を検討することがあります。

 

労働環境による薬剤師転職

 

なお、職場環境では「人間関係」の他にも、「労働環境」による転職理由もあります。つまり、人が足りないために忙しすぎたり、夜遅くまで残って働かなければいけなかったりと労働条件が悪いことによる転職理由が多いのです。

 

働き始めたときは労働環境が良かったとしても、一気に労働環境が悪化することはよくあります。例えば調剤薬局の中で仕事のできる人が1ヵ月で2人も辞めてしまい、急に仕事の量が増えるなどの事態に遭遇するのは珍しいことではありません。

 

こうした職場での労働環境の悪化による転職は多いですが、求人案件を探すときは同じように「転職する目的」を明確にする必要があります。

 

漠然と条件の良い職場へ行きたいと願うのではなく、「勤務時間が明確に決まっている職場」「管理薬剤師の人柄(第一印象)が良い職場」などのように、基準を設けることが重要です。

 

その他の転職理由

 

これまで述べてきた通り、薬剤師が転職する理由としては「年収アップ」「人間関係」「労働環境」が主な理由として挙げられます。

 

他にも当然ながら転職理由は存在し、例えばキャリアアップとしての転職があります。慢性期病院から急性期病院へ転職したり、調剤薬局から在宅をメインで行う薬局の求人を探したりなど、同じ業態でも他の業務を行っている職場へ転職するのです。

 

これら薬剤師の主な転職理由を踏まえたうえで、あなた自身の転職活動に役立ててください。

 

会社を辞めるときに伝えなければいけない退職理由

 

このように薬剤師であれば、本音の転職理由が存在します。ただ、実際に転職するときになって働いている会社を退社するとき、「本音の転職理由」を伝える人がいれば、「建前の転職理由」を伝える人もいます。

 

退職を伝えるときは緊張するものです。私も薬剤師として勤めている会社を辞めるとき、薬事部長にドキドキしながら意思表示の電話をかけたのを覚えています。

 

退職を告げることについて、その伝え方を失敗してしまうと、なかなかスムーズに円満退社とはいきません。そのため、退社の際も慎重に進めなければいけません。

 

退社するに当たって

 

これまでお世話になった職場を辞めてしまうため、職場に迷惑をかけず、他の社員の方に対しても良い関係のままで退社したいと多くの人が考えます。

 

ただ、実際のところ退社するとき、引き止めにあう人は多いです。薬剤師の人数が足りていないため、退社するときの交渉に手間取ってしまうのです。例えば、以下のような場面に遭遇することは意外と多いです。

 

・強い引き止めにあい、転職を止めようか悩んでいる

 

・退社の話が他の多くの社員に伝わってしまい、辞めづらい雰囲気になった

 

・薬剤師が足りていないことを熱心に説かれる

 

そこで、「他の人がどのように退社理由を伝えているのか」について見ていこうと思います。退職理由を伝えるときに、「本音」で伝える人と「建前」で伝える人の2種類の方がいます。

 

それぞれのパターンに分けて、他の薬剤師が伝えている退職理由を確認していきます。正解はないですが、参考程度になればと思います。まずは、「本音」で退職理由を伝える場合についてです。

 

本音で退職理由を伝える

 

いま働いている職場を辞めるとき、「なぜ退職を考えているのか」「なぜ転職しようと思っているのか」を正直に伝える人がいます。

 

本音の退職理由を伝える場合、次のような理由を伝える人が多いです。

 

勤務地、労働時間、人間関係などの悩み

 

本音の退職理由であれば、以下のことを素直に伝えます。

 

・現在の勤務地が遠く、通うまで時間がかかるので家の近くが良い

 

・残業が多く、収入が少なくなっても良いのでゆとりのある会社が望ましい

 

・人間関係が悪化しているため、これ以上は働けない

 

今の勤め先や従業員の不満・問題点を経営者や上司に伝え、他の職場で心機一転頑張ることを伝える方法です。本音で話し合うため、双方にとって理解が進みやすくなります。

 

ただ、経営者からすると薬剤師が辞められたら困るため、あなたが本音で話すことで、条件緩和を提示されることがあります。例えば、年収が低いために転職を考えているのであれば、給料を引き上げるように調節しようとするのです。

 

しかし、実際のところ口約束だけで何も変わらないことがほとんどなので、結局のところ再び転職を検討する人がほとんどです。引き止めに応じると結局のところ悔しい思いをする人が多いため、「本音の交渉では引き止めにあいやすい」というデメリットを考慮しなければいけません。

 

結婚、出産、家庭の事情

 

女性の場合、結婚や出産などのイベントがあります。また、親の介護をしなければいけないなどの家庭の事情もあると思います。旦那さんが転勤する場合であっても、ついていかなければいけません。

 

このような理由の場合、経営者はその薬剤師が辞めることを認めざるをえません。上記の理由であれば、再就職を行う場合もスムーズです。

 

それでは次に、「建前」で退職理由を話す場合を見ていきます。

 

建前で退職理由を伝える

 

本音で退職理由を伝える人がいる一方で、濁した退職理由を伝えることで、何とかその場を乗り切ろうと考える薬剤師もいます。

 

例えば、次のような理由で建前での退職理由を伝えます。

 

本音で言うと、引き止めにあってしまう

 

先にも述べましたが、本当の理由を話すと条件緩和などが提示されて引き止めにあうことが多いです。押しに弱い人であれば、なかなか条件緩和を突っぱねることができず、転職を諦めてしまう方もいます。

 

ただ、条件緩和をのんだとしても、自分だけが特別扱いになるために若干の居心地の悪さを感じながら働くことになります。また、前述の通り口約束だけで終わることも多いです。

 

これを回避するため、本音ではなくて建前の退職理由を述べて何とか乗り切ろうとします。また、次のような理由もあります。

 

関係性を悪くせずに穏便に退職したいため

 

人間関係や労働条件の不満を正直に伝えてしまうと、職場での環境が悪くなってしまう人も中にはいます。これを回避して穏便に退職するため、建前で話すのです。

 

このときであれば、多くの人は退職するまでの期間はわりと働き続けます。これも、現在の職場を穏便に退職したいと思う心理からきています。穏便な退職という点では、私も辞めるとき、有給はフル消化せず最後まで働きました。

 

どのような建前を言えばいいのか

 

それでは、どのようにして「建前での退職理由」を伝えればいいのでしょうか。建前の退職理由では、本音を少し変えて伝えます。

 

例えば年収アップが目的なのであれば、「他の職場で新たな経験を積み、キャリアアップを目指す」という理由がいいかもしれません。女性薬剤師であれば、「これから子供に付きっきりになるため、いったん退職したい」という理由になるかもしれません。

 

本音の退職理由であれば、後ろ向きな理由が多いです。そこで、前向きな転職理由に変えて建前を伝えるといいです。

 

本音とはまったく異なる退職理由を述べてもいいですが、ウソの退職理由ではボロが出て見抜かれてしまう可能性があります。そのため、本音を前向きな転職理由に変えて述べるのが正しい手順です。

 

なお、実際に転職を行うとき、「転職先が決まった後に現在の職場を退職する」のが一般的な流れです。このときであれば、強い引き止めにあって転職自体を諦めてしまうと、転職先の企業にも迷惑がかかってしまうことを忘れてはいけません。

 

多くの薬剤師は「会社に入るよりも、退職する方が大変」といいます。そこで、退職がスムーズになるように退職理由を考えましょう。

 



薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。



注目の人気記事


・私が経験した転職サイト体験談

実際に私は転職サイトを活用して調剤薬局へ就職したことがあります。私が行った転職体験の様子や注意点なども含め、ありのままに公開したいと思います。
管理人による転職体験記


・転職サイトを活用し、転職での失敗を防ぐ

転職を成功させるためには、転職サイト(紹介会社)をフル活用しなければいけません。そこで、具体的にどのように利用すればいいのかを解説します。
転職サイトを有効活用するには


・派遣登録し、短期や単発バイトで働く

派遣薬剤師であれば、3ヵ月や半年だけでなく、1日などスポット派遣も可能です。「好きな日だけ働きたい」「多くの職場を経験したい」「今月、もう少し稼ぎたい」などのときにお勧めです。
派遣薬剤師で転職し、短期で働くポイント


インタビュー記事:薬剤師の転職サイト


・ファルマスタッフ

薬剤師に多い3つの転職理由から学ぶ、伝えるべき退職理由とは

「求職者と求人企業(病院、薬局など)に必ず足を運び両方と会う」、「派遣薬剤師の求人に強い」などの強みをもつファルマスタッフさまへ取材しました。
ファルマスタッフのインタビュー記事


・ファーマキャリア

薬剤師に多い3つの転職理由から学ぶ、伝えるべき退職理由とは

薬剤師求人の中でも、「どこにも載っていない難しい案件」を探すことに特化した、オーダーメイド求人の発掘を行っているファーマキャリアさまへ取材しました。
ファーマキャリアのインタビュー記事


・ファーネットキャリア

薬剤師に多い3つの転職理由から学ぶ、伝えるべき退職理由とは

「全国どこでも面談を行う」「事前に企業へも訪問して様子を確認する」「転職後のフォローまで行う」など、アナログな部部にこだわり続け、ミスマッチ(転職での失敗)を極限まで低くしているファーネットキャリアさまへ取材しました。
ファーネットキャリアのインタビュー記事