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ハローワークで求人を探しての転職を薬剤師が避けるべき理由

 

薬剤師が転職を考えたとき、どのようにして転職活動をすればいいのでしょうか。その方法は人によって異なりますが、一つにハローワーク(公共職業安定所)を利用するというものがあります。ハローワークは国が運営する機関であり、全国に存在します。

 

もちろん、転職方法を決めるのはその人次第ではありますが、ハローワークを活用すると転職で失敗するリスクが高まります。これには、当然ながら理由があります。

 

ただ、ハローワークであってもデメリットばかりではなく、メリットも存在します。こうした点を考慮しながら、どのようにハローワークを活用すればいいのか解説していきます。

 

ハローワークの役割を知る

 

まず、そもそもハローワークとはどのような機関なのでしょうか。これを知らなければ、どのようにハローワークを活用すればいいのか分かりません。

 

ハローワークは国の機関であることは既に述べましたが、主に2つの役割があります。

 

・職業紹介を無料で行う

 

ハローワークで行われる最も重要な事業内容として、無料で職業紹介を行うことがあげられます。このときはあらゆる求人が存在し、その中には薬剤師向けに調剤薬局や病院、ドラッグストアなどの案件が存在します。

 

また、ハローワークでは失業者が無料で利用できるだけでなく、企業側(薬局や病院など)が求人を掲載する場合であっても無料で活用できます。

 

一般的に転職サイトへ求人を掲載する場合、当然ながら有料です。しかし、ハローワークであれば無料で求人を載せることができて手軽であるため、それだけ求人が集まってくるようになります。

 

こうして集まってきた求人の中から、興味のある求人を見つけた場合はハローワークを通じて申し込みを行います。その後、履歴書送付や面接を自ら行うことで内定が出れば、その会社で就職することになります。

 

・失業保険の給付

 

たとえハローワークを利用して求人を探さないとしても、ハローワーク自体を利用することがあります。例えば、失業保険の給付です。

 

失業保険の給付には条件があります。それは、「本人に働く意思がある」「直近2年の間に被保険期間(働くことによって雇用保険に加入していた期間)が12ヵ月以上ある」ことです。

 

失業保険では、退職したからといって失業と認められるわけではありません。本人に働く意思があることが条件になるため、「病気やケガですぐには働けない」「妊娠・出産による退職」「専門学校や大学に通って勉強しなおしている」などの場合は支給されません。

 

「個人事業主としてビジネスを始めたり、準備をしたりしている」などの場合も失業保険を受け取ることができません。

 

ただ、そうではなく次の職業を探している場合(一般的な転職活動)では誰でも失業保険の受け取りが可能です。このときは、「離職票」「雇用保険被保険者証」「印鑑・写真・預金通帳・本人確認証明書(運転免許証など)」を持参します。

 

薬剤師が転職するとき、「いまの職場に在籍しながら転職活動するケース」と「退職を完了させた後、次の職場を探すケース」の2パターンがあります。このうち、後者の場合だけ失業保険を活用できます。

 

・その他、雇用保険事業

 

失業保険は雇用保険の一つですが、雇用保険には他にも育児休業、介護休業などがあります。これらを申請する場所はハローワークです。

 

※失業保険とは異なり、育児休業の手続きは基本的に事業主(会社)が行います。

 

また、薬剤師には関係ありませんが職業訓練を実施するのもハローワークの役割です。

 

転職サイト(転職エージェント)と何が違うのか

 

ただ、特に薬剤師の場合はハローワークを利用する人は非常に稀です。ほとんどの人は転職サイト(転職エージェント)を活用することで転職活動を進めます。ハローワークで失業保険の手続きをしたとしても、実際の転職活動は転職サイトのコンサルタントによって進めるのです。

 

ハローワークと転職サイトの大きな違いは、「公共の職業仲介所」なのか「営利を目的とする一般企業」なのかという点です。前述の通り、ハローワークは公共の職業仲介所なので誰もが無料で利用できます。それに対して、転職サイトはビジネス目的で転職斡旋を実施しているのです。

 

ただ、転職サイトが営利目的で行っているとはいっても、私たち薬剤師が利用するときはすべて無料です。

 

転職サイトは薬剤師を紹介することによって、求人先の会社(薬局や病院など)から成果報酬としてお金を受け取る仕組みになっています。

 

ハローワークと転職サイトのどちらが良いのか

 

それでは、ハローワークと転職サイトではどちらを利用する方がいいのでしょうか。結論からいうと、これについては転職サイトを活用するようにしましょう。

 

ハローワークのメリットとしては、転職サイトにない求人が存在することです。ハローワークは会社側としても無料で利用できるため、どの会社でも気軽に求人を出すことができます。一方、転職サイトは営利目的の一般企業が運営しているため、求人を出すためには費用がかかります。

 

こうしたことから、気軽に求人を出せるハローワークには世の中に出回りにくい掘り出し物の求人が存在することがあります。

 

しかし、多くの薬剤師は転職エージェントを活用して転職活動を行います。これは転職サイトを利用する方が、メリットが大きいからです。

 

求人票だけで判断することになる

 

そもそも、なぜ薬剤師がハローワークを利用して転職すると多くの場合で失敗してしまうのでしょうか。これは、ハローワークでは自ら検索して求人を探した後、求人票だけの情報で判断し、就職先を決めてしまうようになるからです。

 

転職サイトの場合、プロのコンサルタントによって「転職で何を実現したいのか」「年収や勤務地など、何を優先させたいのか」をヒアリングされます。その後、多くの求人の中から求人を紹介されます。

 

このとき、転職サイトによっては事前に求人先の企業に出向いて調査をしたり、面接同行してくれたりすることもあります。こうしてプロの目線から求人を判断するので、ミスマッチを少なくさせることができます。

 

自分だけの判断で求人を見極めるのは困難です。例えば、求人票に「残業なし」と書かれていたとしても、実際に入職すると毎日2時間以上の残業があるなど、書いていることと実態が異なることはよくあります。

 

なぜ求人票だけをみて転職すると失敗するのかというと、求人票に書かれている条件と違っていたり、職場環境が悪かったりすることがかなり多いからです。

 

それでは、どのようにして本当のことだけが書かれている求人を見つければいいのかというと、プロの手を借りるしかありません。多くの転職事例を扱う転職サイトを活用することで、事前にミスマッチを防ぐようにするのです。

 

ブラック求人が隠れていても見分けられない

 

ハローワークには調剤薬局やドラッグストア、病院など多くの求人が集まります。そして、中にはブラック求人が紛れ込まれています。

 

ブラックとはいっても、ハローワークは国の機関なので行政指導を受けた会社は存在しません。ただ、多くの残業があったり、休みなく働いたりする求人は無数に存在します。

 

まず、ハローワークではどのような人が応募してくれるのかを考えなければいけません。一般的にハローワークでは、転職サイトを活用しても転職・就職が難しい人たちが最終手段として活用します。

 

そのため、どうしても年収が低かったり、残業が多く毎日終電ギリギリなど夜遅くまで勤務する必要があったりする求人が集まります。

 

これらは一般人を対象にした求人ですが、これと似たブラック求人は薬剤師であっても同様にハローワークでたくさん集まってきます。このとき、どれがブラック求人なのか見分けるのは困難なので、こうした求人へ応募して働き始めてしまうと後で後悔することになります。

 

求人先との年収や労働条件の交渉は積極的でない

 

なぜ、ブラック求人が紛れ込むかというと、ハローワークの担当者が良い求人かどうか見分ける能力がないからです。担当者は国の機関に属しており、基本は一般求人がサポート対象であり、担当者に薬剤師知識はありません。したがって、薬局や病院の求人をみたときに中身の良しあしを判断することはできません。

 

反対に、薬剤師専門の転職エージェントを活用すれば薬剤師業界の事情を理解しているだけでなく、求人先の会社に対する年収や労働条件の交渉まで行ってくれます。

 

例えば年収アップを目指す人であれば、どれだけの経験やスキルがあり、会社に貢献できるのかを説明する必要があります。他には、まだ子供が小さいけど転職したい場合、育児に理解があり、時短勤務を含め柔軟に対応してくれるように交渉しなければいけません。

 

これを自ら行うのは難しいですが、転職サイトを活用すればプロがすべて交渉を行ってくれます。面接同行してくれる場合、その場で年収や勤務条件の交渉を進めることもできます。

 

しかし、ハローワークでは営利目的で行っているわけではないため、これらの作業をハローワーク担当者が行っても成果として自分に返ってくるわけではありません。そのため、ハローワークの担当者が求人先との交渉を積極的に進めることはありません。また、交渉をしてくれたとしても転職サイトを活用するよりも大幅にパフォーマンスが落ちてしまいます。

 

要は、熱心に転職サポートをしてくれるわけではないのです。もちろん最低限の仕事はしてくれますが、転職サイトほどの手厚いサポートを受けることはできません。

 

特殊案件に対応できる転職を実現するべき

 

ハローワークで転職するとき、「何となくいまの職場を変えたい」「ひとまず別の経験をしてみたい」など、明確な目的をもたずに転職したい場合であれば利用しても問題ありません。ただ、目的なしに就職先を探すと多くの場合で失敗するため、この場合は転職をせずにいまの職場で頑張り続ける方が良いです。

 

しかしながら、目的をもって転職活動を行う人であるほど条件が細かくなるため、転職サイトを含めプロの手を借りなければ良い転職を実現できなくなります。条件が細かいほど特殊案件になり、ピッタリの求人を探すのが難しくなるからです。

 

例えば、「東京で年収600万円を実現したい」というのは非常に難しいです。大阪や名古屋など、都市部で高年収の求人は特殊案件に分類されます。

 

このときは、転職エージェントは「薬剤師会でどれだけ活躍しているのか」「今までのスキルや経験には何があるか」「残業はどれくらいあっても問題ないか」などを確認した後、一件ずつ薬局やドラッグストアに問い合わせて高年収を引き出せる求人が存在するか確認していきます。

 

また、女性薬剤師であれば子育てに理解のある職場を要望する人は多いです。ただ、薬剤師であっても育児支援に積極的な薬局や病院は少数です。

 

そこで、「時短勤務は可能か」「残業なしで帰ることはできるか」「ヘルプ要因のパートが多く在籍しており、子供の病気による急な休みに対応できるか」などを含め、これらを実現できるかどうかを求人先に問い合わせて確認する必要があります。

 

「高年収を実現したい」「育児に理解のある職場がいい」などを含め、簡単なように思えますが実はすべて特殊案件です。他にも「高齢での転職を実現したい」と思っているかもしれませんし、「転職回数が多くて不安」に思っているのかもしれません。

 

あなたが実現させたい転職は意外と特殊案件であることが多く、こうしたことに対応するため、転職エージェントを活用しましょう。

 

できるだけ自分の要望を伝えるべき理由

 

なお、薬剤師は真面目な人が多いためか、転職サイトを活用するときに遠慮してしまう人が多いです。要は、転職サイトのコンサルタントに対して「本当の望みや要望」を伝えないのです。希望している本心の年収よりも低めに伝えたり、もっと休みが欲しいのに遠慮してしまったりするのです。

 

ただ、これでは転職サイトを利用する意味がありませんし、結果としてミスマッチにつながります。また、転職エージェント側も最初から本音を話してほしいと考えています。このときは、できるだけ具体的に伝えましょう。

 

例えば、「残業なしの職場がいい」とはいっても、その内容はかなり抽象的です。残業なしの職場ではあっても、定時退社の時間が「17:00の会社」と「18:00の会社」では、その内容は大きく異なります。

 

また、「いかなる理由があっても残業なしは嫌なのか」、それとも「週3回程度は1時間ほどの残業があっても問題ないのか」では違いがあります。さらに残業なしとなると、「正社員やパートを含め年収(時給)が低めに設定されることを承諾してくれるのか」という問題も残っています。

 

このように希望する条件によって紹介するべき求人が異なるため、最初から詳細な希望条件を正直に伝えた方がピッタリの求人を紹介してくれます。

 

ここまでを理解したうえで、転職サイトのコンサルタントを活用して本音の意見を伝えれば、転職での失敗を避けられるようになります。転職は慎重に行い、妥協せずに良い求人を見つけるようにしましょう。

 



薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。



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