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転職回数が多く、退職を繰り返す薬剤師は転職に不利なのか

 

薬剤師の方で中には転職回数が多い人もいると思います。そのような人が思うこととして、「転職回数が多いと転職が不利となるのか」ということがあります。

 

結論からいいますと、転職回数が多いほど不利になります。

 

ただし、退職理由にもよります。女性の方で「夫が転勤族のため」という人がいると思います。このように「それなら仕方ない」と誰もが納得できる理由であれば問題ありません。

 

しかし、これが男性や未婚の女性であると、このような言い訳が通用しなくなります。それでは、転職回数の多い薬剤師はどのようにして良い就職先を見つければいいのでしょうか。これについて確認していきます。

 

なぜ転職回数が多いと良く思われないのか

 

そもそも、なぜ転職回数が多いと転職に不利なのでしょうか。これは、薬局や病院など求人先の採用担当者(または経営者)はあなたにできるだけ長く働いてほしいと思っているからです。転職サイト(転職エージェント)に求人を出したり、実際に採用したりするにはかなりのお金がかかります。

 

例えば転職エージェントを通じて薬剤師を一人雇うとなると、転職サイトに対して100万円以上の報酬を支払う必要があります。また、採用を行うために準備をしたり時間を作ったりしなければいけません。

 

このようにお金や労力をかけているにも関わらず、転職後にすぐに辞められてしまったら採用した側からすればそれまでの努力が全て無意味になってしまいます。

 

そのため、何回も転職を繰り返している人は採用担当者にとって「またすぐに辞めるのではないか」と思われ、内定を出すのに慎重になってしまうのです。

 

これらの理由から、転職回数が多いとその分だけどうしても不利になってしまいます。だからこそ、対策をする必要があります。

 

転職が多い人はどうすれば良いのか

 

「転職が多い」ときに困ることの一つとして、「これまで転職を繰り返してきた会社の退職理由」があります。全ての会社について履歴書や職務経歴書に記載し、面接でも触れなければいけません。

 

それでは、実際の面接ではそれぞれの会社の退職理由についてどのように話せばいいのでしょうか。このときのポイントとしては、「一社の退職理由を30秒程度で話せるようにする」ということがあります。

 

ただし、退職理由は一社につき複数あると思います。そこで、転職を考えるまでに至った一番のきっかけを一つだけ選ぶようにします。これで「30秒で退職理由を話す」ことができるはずです。

 

前向きな発言を行う

 

さらに、退職理由でネガティブな発言は絶対にしないでください。「給料が低かった」「スキルアップが望めなかった」などの本音は面接の場で控えるようにしましょう。そうではなくて「前向きな理由で退職し、新しい職場でスタートしようと思った」という退職理由にしてください。

 

そこから、志望動機にもつながるように話をもっていくと良い自己アピールにつながります。例えば、以下のようになります。

 

まだ20代ですが病院を2つ経験し、その後に調剤薬局で働きました。

 

新卒で働き始めた病院は精神科の慢性期病院であり、主に決まった処方を取り扱うことになります。この職場の人間関係は非常に良好であり、かなり働きやすかったのです。

 

しかし、同じく薬学部を卒業して大病院で働き始めた同級生の話を聞くうちに、自分も急性期病院で経験を積みたいと思うようになりました。そこで中規模以上の急性期病院へ転職し、スキルや知識を磨くことにしました。このときのやりがいは大きく、たくさんのことを勉強できました。

 

ただ、夜勤や長時間の残業を含め非常にハードな職場であったことは確かです。そのためか、1年後には片頭痛や身体のだるさに悩まされるようになりました。気持ちでは頑張れると思っていたとしても、体は正直でした。

 

そこで仕方なく、ひとまずはゆったりと働ける職場として眼科の隣にある調剤薬局で勤務をスタートしました。眼科なので処方内容は簡単であり、患者さんもまばらです。

 

そのため体調はすぐに回復しましたが、ある問題があることが分かりました。それは、単純に暇すぎるということです。

 

もともと急性期病院で働くことを決意したことから、知識をつけて患者さんへ貢献したいという気持ちが強いです。そのため他の店舗への異動を希望しましたが、いま働いている調剤薬局では「いまの眼科でずっと勤務してほしい」といわれてしまいました。

 

急性期病院のときのように毎月80時間以上のサービス残業がある職場ではなく、いまの調剤薬局のように処方内容が簡単で暇な時間が多い職場でもなく、多少の残業はあってもいいのでスキルアップを望める職場を希望しています。

 

御社は薬剤師会とも関わりが深く、内科や医療モールの調剤薬局を複数扱っているため、勉強しながらも医療に貢献できると考えています。

 

このように、「残業時間が多かった」「多くのことを学べない職場だった」という内容であっても、話し方によっては非常に前向きな表現に変えることができます。そこから志望動機にもつなげることができるため、「なぜこの会社を希望したのか」を伝えることが可能です。

 

これまで働いてきた職場の悪口は必ず避け、そこから何を学んで自分はどのような職場で働きたいのかを相手に話すようにしましょう。

 

転職回数の多さをメリットにする

 

また、伝え方や話し方によっては、「転職回数が多い」という事実が長所になります。転職回数がたくさんあるということは、それだけ多くの職場を経験しているということでもあります。そのため、普通の人では行えていない経験をしているはずです。

 

このときの経験を履歴書に書いたり、面接のときに述べたりするといいです。例えば、以下のようになります。

 

これまで、調剤薬局やドラッグストアを含め4つの職場を経験してきました。調剤薬局では管理薬剤師を経験させてもらったり、ドラッグストアではOTCや化粧品を販売することで接客スキルを学んだりしてきました。

 

特にドラッグストアでは調剤だけを行えば良いわけではなく、サプリメントや化粧品の販売ノルマがあります。多くの人は販売ノルマを嫌がりますが、私の場合は目標があった方が頑張れる性格です。そのため、ノルマを達成するために頑張ることができ、目に見て表れる成果にやりがいを感じていました。

 

また、ドラッグストアでは棚に置く商品を少し変えるだけでも売上が大きく異なるため、配置を含めどのようにマーケティングを仕掛けるのかを考えるのも楽しかったです。

 

このときの経験はその後の調剤薬局へ転職したときも活きました。調剤・投薬するだけでなく、患者さんの悩みを聞きながら調剤薬局の片隅においてあるサプリメントを勧めてみると、たくさん売れるようになったのです。

 

そうして薬局の売上に貢献したのですが、あくまでの調剤がメインの職場だったので「調剤を行いながらも、健康食品や化粧品まで提案できる薬局」で活躍したいと思うようになりました。御社は調剤だけを行う薬局ではなく、OTCやサプリメントまで含めた提案を行えるため、より医療に貢献できると考えています。

 

このように、「これまで多くの経験をしてきたため、自分の目指すべき姿がようやく見えたので御社を志望した」という内容にすると非常に良いアピールになります。

 

ここで述べてきたことは、要は「仕事をすることで多少の成果を出すことができた」ということを良さそうに書いているにすぎません。

 

薬剤師として仕事をしていれば、「病気や薬の副作用に関する悩みを聞くことで大変感謝され、薬を飲むことによる不安を払しょくさせることができた」「職場の業務改善を提案し、受け入れられて働く環境が良くなった」「調剤過誤を防止する対策を施し、ミスを減らすことができた」など、何かしらの成功体験があるはずです。

 

これらの成功体験をもとにして自己PRの内容を組み立て、たとえ転職回数が多かったとしても問題ないようにしましょう。

 

転職回数が多くても、やり方によっては問題ない

 

このように考えると、たとえ退職を繰り返している状態であっても、伝え方によっては不利にならないことが分かります。

 

もちろん、何の根拠もなしに転職ばかりしているとダメです。ただ、「それなりの理由があって退職を繰り返しており、いまでは自分の方向性が見えている」ということを伝えることができれば、求人先の面接官(または経営者)は納得してくれます。

 

デメリットはメリットへと変えることができます。最もダメなのは、「これまで何度も転職し、退職を繰り返している」と考え、良い求人を探すことに対して後ろ向きになってしまうことです。

 

転職回数が多いことを反省しているのであれば、なぜこれまですぐに辞めてしまったのかを深く考えるようにしましょう。また、これまでの薬剤師経験の中で楽しかったことや達成感を味わったことは何かを思い出すようにしましょう。

 

そこから考えれば、次にどのような求人を探して転職すればいいのか分かるようになります。

 

長く勤められることをアピールする

 

ここまでを理解したうえで、最も重要なのは「採用担当者に対して、今度こそ長く勤められるように想像させる」ことがあります。

 

これができない限り、受け入れて貰うのはなかなか難しいです。なぜなら、これまで話してきた通り、すぐあなたに辞められてしまうとお金や労力だけを浪費してしまうからです。そこで、長く勤められる理由を述べるようにしましょう。

 

病院薬剤師としていくつもの職場を経験してきたが、子供が大きくなって学費が必要になったので、これからはスキルアップではなく調剤薬局で長く働くことを意識しています。

これまでの転職では、すべて「育児に関わるトラブル」が退職理由でした。御社は育児に対して非常に理解がありますし、中小薬局なので社長さまとの距離も近くて意見を言いやすいことに魅力を感じています。

 

このように、転職によって実現したいあなたの望み(年収アップ、勤務時間、休日、人間関係など)から考え、長く働ける理由を導き出すようにしましょう。

 

これはつまり、「これから薬剤師としてどのように活躍したいのか」ということを明確にすることでもあります。この作業を飛ばしてしまうと、またすぐに退職してしまって一つ転職歴が増えるという残念な結果になってしまいます。

 

特殊案件は転職サイトに頼るべき

 

なお、ここまで述べてきた作業を行ったとしても、やはり転職を何度も繰り返してきた薬剤師を受け入れてくれる求人は少ないです。

 

転職回数の多い人が再び転職するときは「特殊案件」に分類されます。特殊案件とは「都市部で年収600万円以上」「定年後の転職」「エリアマネージャーなど幹部候補の求人」など、難しい案件のことを指します。

 

こうしたときは転職サイト(転職エージェント)をうまく活用するようにしましょう。

 

転職サイトのコンサルタントは「あなた以上に転職を繰り返してきた人」の成功例や失敗例をたくさん見てきています。そこで、どのように転職活動を進めていけばいいのかについて、あなたの経験や性格まで考えてアドバイスをしてくれます。

 

これまで転職を何回も繰り返してきた人が行うべきこととして、「コンサルタントと一緒にどの求人があなたに合っているかを探す」という作業が必要になります。たとえこれまでの転職回数が多くても大丈夫です。転職エージェントを活用し、プロの手を借りながら転職を成功させれば問題ありません。

 

転職回数が多いからこそ準備が必要

 

ここまで述べてきた通り、転職回数が多いと不利なのは事実ですが、考え方や伝え方によってはまったく問題ないことが分かります。ただ、そのためにはあらかじめ準備をする必要があります。

 

良い求人があなたにまわってきたとき、チャンスを逃さないようにするためにも面接で必ず聞かれる退職理由について答えられるようにしておきましょう。

 

これらの対策は当然ながら早いほど有利になります。

 

なお、それでも心配な場合は転職エージェントに頼み、履歴書の確認や面接対策を実施してもらうという方法もあります。これにより、履歴書や面接でも先手を打って準備をしておくことができます。その結果、よい求人に巡り合ったときに採用される確率を高めることができます。

 



薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。



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