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管理薬剤師(管理職経験)の薬剤師転職

 

薬剤師として転職を考える人の中には、管理薬剤師として転職しようかどうか悩む人もいます。薬局薬剤師であると、一般薬剤師が大多数です。ただ、管理職である管理薬剤師の求人も存在するのです。

 

ただ、一般企業の薬剤師として転職するときであっても、管理薬剤師として求人の募集がかかります。

 

しかし、「調剤薬局の管理薬剤師」と「一般企業の管理薬剤師」では、その意味合いが大きく変わります。また、調剤薬局や調剤併設ドラッグストアの管理薬剤師は管理職であるため、転職するにあたって注意すべき点が多くなります。

 

こうしたことがあるため、ここでは管理薬剤師として転職するときに考えるべき事柄について確認していきます。

 

そもそも、管理薬剤師とは何か

 

会社組織で働く薬剤師であれば、必ず管理薬剤師が存在します。調剤薬局にも、一人は管理薬剤師(店長)が存在します。調剤併設ドラッグストアにも同様に管理薬剤師が必ずいます。一般企業にも管理薬剤師が存在します。

 

一方で病院には管理薬剤師というポストはほぼなく、マネージャーや薬事部長(薬事課長)などの役職を設けていることが多いです。

 

要は、病院以外は必ず管理薬剤師という存在があると考えてください。それでは、管理薬剤師はどのような存在なのでしょうか。

 

まず、管理薬剤師は「一つの店舗を管理する」ことになっています。これはつまり、他の店舗で働いてはいけないことを意味しています。

 

例えば薬局であれば、ヘルプ要因として一般薬剤師が「月〜水曜はA薬局、木〜金曜はB薬局」という感じでさまざまな店舗で働くようになることはよくあります。しかし、管理薬剤師ではこれが認められていません。一つの店舗だけで勤務することになります。

 

そういう意味では、管理薬剤師として働くと、副業として他の店舗でのアルバイトや派遣での勤務はできません。

 

一般薬剤師であれば、「週5日は正社員として働き、残り2日をアルバイトや派遣として他の薬局で働く」などのようなことが可能です。しかし、管理薬剤師ではこうした自由度はありません。同じ店舗内だけで勤務するように、法律上の制限があると考えてください。

 

誰でも管理薬剤師になれる

 

それでは、管理薬剤師になるための要件としては何があるのでしょうか。これについては、会社ごとに異なるので何ともいえません。

 

そもそも、管理薬剤師になるときに資格は必要ありません。もちろん薬剤師の資格は必要になるものの、「一般薬剤師が管理薬剤師になるための資格」は存在しないのです。「○年以上の実務経験」などの要件も存在しないため、会社によって違うと考えてください。

 

例えば、私がいた薬学部の同級生には、調剤薬局に新卒で勤務して2年目には管理薬剤師として店舗を任された友人がいます。このときは一人薬剤師であったため、その店舗で勤務するとなると必ず管理薬剤師として業務を遂行することになるわけですが、これでも立派な管理薬剤師です。

 

一般企業は無条件で管理薬剤師になれる

 

また一般企業へ就職・転職すれば、ほぼ無条件で管理薬剤師になれます。製薬企業や医薬品卸、化粧品会社など、DI業務を担当するためにそれぞれの支店に薬剤師を設けている会社はたくさん存在します。

 

特に医薬品卸であると、支店に薬剤師がいるのは必須です。製薬企業であっても高確率で薬剤師がいます。他にも物流会社などにも、法律の問題で薬剤師を雇わなければいけないことは多いです。

 

このとき、調剤薬局や病院、ドラッグストアでは一つの店舗に何人もの薬剤師が在籍することが多いです。一人薬剤師の店舗はあるものの、基本は複数の薬剤師で店舗運営を行うため、転職時は一般薬剤師からスタートすることになります。

 

ただ、一般企業であると法律上の理由で薬剤師を雇っていることが多く、このときは「支店に一人の薬剤師を在籍させる」ことが基本です。

 

これは、「調剤薬局や調剤併設ドラッグストアでの一人薬剤師」と同じ状態です。つまり、無条件で管理薬剤師という肩書になります。こうした事情があるため、一般企業が薬剤師を募集するとき、基本的には管理薬剤師としての募集がほとんどです。

 

パート・アルバイト、派遣であっても管理薬剤師が可能

 

それでは、正社員でなければ管理薬剤師ができないのかというと必ずしもそうではありません。管理薬剤師は「同じ店舗で勤務する」という条件以外の制約はほぼないため、パートやアルバイト、派遣であっても場合によっては管理薬剤師を任されることがあります。

 

実際、私の知り合いには「医薬品卸へパート勤務していたが、当時は妊婦だったので午前中だけ管理薬剤師として勤務していた」という人がいます。フルタイムでなく、半日勤務のパート薬剤師であっても管理薬剤師を任されることがあるのです。

 

もちろん、薬局のように開局時間が決まっている場合、基本はフルタイムでのパート勤務が基本になります。ただ、製薬会社や医薬品卸を含め、一般企業であるとフルタイムでなくても管理薬剤師として働くことがあるのです。

 

これについては、派遣も同様です。もちろん、1日や1週間などのスポット派遣で管理薬剤師をすることはありません。ただ、半年や1年など長期の派遣であれば、緊急的に薬局やドラッグストア、一般企業の管理薬剤師を任されることがあります。

 

調剤薬局の管理薬剤師は管理職に当たる

 

管理薬剤師とはいっても、前述の通り一般企業と薬局(調剤薬局や調剤併設ドラッグストア)ではその意味合いが異なります。

 

一般企業の管理薬剤師は、単なる社員であることがほとんどです。薬局でいえば、一般薬剤師と同じ立ち位置です。法律の関係で支店に薬剤師を置く必要があり、たまたまその役職(肩書)が管理薬剤師だったに過ぎません。

 

一方で調剤薬局やドラッグストアであると、管理薬剤師の意味合いが違ってきます。薬局での管理薬剤師は、店舗を管理する管理職(マネージャー)に当たります。要は、単なる一般社員ではなく、人を管理する立場にある役職になるのです。

 

もちろん、一人薬剤師の店舗で働く管理薬剤師であれば、人を管理することはないかもしれません。ただ、管理薬剤師である以上は管理職であることには変わりがありません。

 

薬局の管理薬剤師として働くには

 

一般企業への転職であれば、前述の通り無条件で管理薬剤師として勤務することになります。一方で薬局であれば、基本は一般薬剤師からのスタートになります。

 

複数の薬剤師が在籍している薬局であれば、ほぼ間違いなく一般薬剤師として働き始める必要があります。管理薬剤師として業務をこなすためには、何年か働くことで内部昇進を果たす必要があります。

 

それでは、調剤薬局やドラッグストアへの転職で管理薬剤師のポストが存在しないのかというと、もちろんそうではありません。

 

前職で調剤薬局やドラッグストアでの管理薬剤師経験があることは前提条件にはなりますが、「新規オープンの店舗」「一人薬剤師の店舗」「急に薬剤師が足りなくなった店舗」などであれば、薬局であっても管理薬剤師の求人が出されます。

 

こうした求人へ応募すれば、管理薬剤師(管理職)として転職することができます。もちろん、店によって業務の進め方が異なるので多少の不安はあると思いますが、管理薬剤師の求人が出ることは薬局であってもよくあることなのです。

 

大手チェーン薬局か中小薬局か

 

単なる一般社員として転職するのと、管理職として転職するのではその意味合いが大きく異なります。そのため、一般企業の管理薬剤師(単なる一般社員)と薬局の管理薬剤師(管理職:マネージャー)はまったくの別物だと考えてください。

 

それでは、調剤薬局やドラッグストア(調剤併設ドラッグストア)の管理薬剤師として転職するとき、どのような薬局が適しているのでしょうか。転職先の企業規模としては、大手チェーン薬局や中小薬局などさまざまであり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

 

どの職場が良いのかについては正解が無いので、どちらの規模の薬局を選ぶのかは自分の目で確かめなければいけません。

 

大手チェーン薬局に転職した場合

 

大手チェーン薬局に転職した場合、企業規模が大きいので「将来的に安定している」というメリットがあります。いきなり経営状況が悪くなることで、管理薬剤師として転職した後に会社が倒産する危険も少ないです。

 

また、大手であるために福利厚生が充実していることもメリットの一つです。中小薬局にはない福利厚生のシステムが大手薬局にはあります。

 

しかし、メリットだけではありません。大手薬局へ転職する場合はたいてい年収が下がります。これについては、一般薬剤師だけでなく管理薬剤師も同様です。

 

また中小薬局よりも残業が多いケースがほとんどです。特に管理薬剤師であると、そのしわ寄せが最もくるようになります。書類整理を含め、管理職であると本社から指示される作業が増えてしまうのです。

 

大手薬局にはこのようなメリットとデメリットがあります。一般企業のように「大手であるほど給料が高くて、福利厚生も良い」ということはありません。

 

中小薬局に転職した場合

 

このような大手チェーン薬局の特徴から、中小薬局を希望する管理職経験の薬剤師も多いです。薬局の数で言えば中小薬局の方が多いですし、薬局との交渉も大手より中小薬局の方が行いやすいです。

 

中には管理職経験の薬剤師を募集している中小薬局もあるので、このような薬局への転職であれば早い段階で管理職として薬局の統括を任されることもあります。

 

薬局にもよりますが、後継者として任せるために管理職経験のある薬剤師を採用する薬局もあります。要は、将来の経営者候補として管理薬剤師を任されることがあるのです。

 

中小薬局の方が大手薬局よりも年収が高いケースが多く、残業なども少ない傾向にあります。これも、中小薬局の大きな利点となります。

 

ただし、中小薬局は大手薬局のように経営が安定していることはないですし、大手ほど福利厚生は充実していません。このようなメリットとデメリットを比較した上で、大手薬局が良いか中小薬局が良いかを選ばなければいけません。

 

管理薬剤師の給料を知る

 

それでは、管理薬剤師として働いた場合の年収はどのようになるのでしょうか。まず、製薬会社や医薬品卸などの一般企業で働く管理薬剤師であれば、たとえ肩書は管理薬剤師であっても実際は一般社員です。管理職ではなく、単なるサラリーマンだと考えてください。

 

そのため、給料は他の社員と同一です。管理薬剤師手当が出たり経験によって変動したりすることはあるものの、年収は400万円ほどです。

 

ただ、これが調剤薬局やドラッグストアの管理薬剤師であれば、管理職になるので話が変わってきます。

 

薬局の管理薬剤師経験の人であれば、それまで適切に勉強してきたり経験を積んできたりすれば年収600〜700万円も可能です。もちろん、これだけの給料をもらうのは努力が必要ではありますが、実力次第によっては実現可能な年収です。

 

ちなみに、管理薬剤師としての給料は薬局によって大きく異なります。例えば私の知り合いには、ド田舎にある薬局ではあるものの、「病院の門前にあって、大量の処方せんがくる調剤薬局」の管理薬剤師をしている人がいます。

 

薬剤師会のイベントでこの人と話すことはよくあるのですが、給料の話をすると「実際のところ自分はかなり給料がよく、年収900万円を軽く超える」と話していました。

 

その薬局はかなりの田舎にあるなど、地域性も考慮しての年収だとは思いますが、このように会社の方針や管理薬剤師の能力によって給料は大きく変わります。こうしたことを踏まえたうえで、適切な職場の管理薬剤師の求人を探すようにしてください。

 



薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。



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