便秘と治療薬(寫下薬)
便秘では排便回数が少なく、水分が吸収されて便が硬くなっています。そして、これら便秘の治療には下剤や浣腸などが使用されます。
便秘の治療薬は腸に刺激を与えることで作用します。このとき「便を膨張させることによる物理的刺激」と「腸管粘膜に刺激を与える化学的刺激」があります。
寫下薬の作用機序
ただ一言に物理的刺激や化学的刺激と言っても、その作用方法はさまざまです。以下に寫下薬の作用機序を記したいと思います。
・便の容積増大
便を大きくすることによって腸壁に物理的刺激を与えます。便に水分を吸収させることによって、便を大きくするのです。
このとき、「腸壁から水分を奪う場合」と「一緒に摂取した水を利用する場合」の二種類があります。前者はもともと体の中にある水分を利用するため、後者の方が安全です。
・蠕動運動亢進
腸の運動を活発化させます。これによって便を排出させやすくします。
・水分吸収阻害
そもそもなぜ便が硬くなるかというと、便の水分が吸収されるからです。それなら便からの水分吸収を阻害してやれば便は硬くなりません。
これによって便秘を改善するのです。
・軟便化
便が硬くなっているなら、便に直接作用して軟らかくしてやろうという考えです。これによって、便を排出させやすくします。
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