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2年目、3年目の20代薬剤師が第二新卒で転職するコツとは

 

新卒で薬剤師として働き始めたとき、最初は薬の名前すら分からず四苦八苦することでしょう。私も薬剤師一年目のときは仕事の進め方が分からなかったり、質問に答えられなくなったりしてその場で調べるなど苦労しました。

 

これは一般企業で働く薬剤師も同様であり、最初は分からないことの方が多いです。少なくとも、入社して1年目では何もわかっていない状態だといえます。

 

ただ、これが2年目になるとかなり仕事に慣れ、3年目になるとほぼ問題ない状態にまで成長します。そうしたとき、新たな職場で活躍したり、スキルアップを目指したりするために転職する人は多いです。20代のうちに転職し、新たなステージに立つのです。

 

そこで、2年目や3年目を含め20代の薬剤師がどのようにして転職活動を進めればいいのかについて考えていきます。

 

20代の転職では多くが第二新卒に当たる

 

第二新卒とは、新卒で入社した会社を数年で辞めて転職する20代の人のことを指します。一般的に第二新卒は「1〜3年で転職する人」ですが、入社したばかりなど何もスキルのない状態の人を採用したい企業はいないため、2年目や3年目、さらにはそれ以上の勤務数年の人が第二新卒での転職の対象になります。

 

薬剤師の場合であれば、薬剤師免許を取得するためには最低6年間が必要なため、どれだけ早くても社会に出るのは24歳からです。

 

ここに国試浪人や留年が加わると、さらに薬剤師として活躍する年齢は後になります。

 

そのように考えると、20代のうちに薬剤師として転職しようとする人のほとんどが第二新卒に当たると考えればいいです。一般的に第二新卒は20代中盤を指しますが、薬剤師の場合は20代後半まで第二新卒になるのです。

 

なぜ、30代よりも20代の方が採用されやすいのか

 

薬剤師に限らず、多くの会社は20代の第二新卒を採用することに積極的です。なぜ、20代での転職が30代よりも有利なのかというと、「スキルや知識はあるものの、年収では30代よりも安く雇用できる」からです。

 

薬剤師の業務というのは、いってしまえば年齢が高くなったとしても行うことはあまり変わりません。これは調剤薬局、病院、ドラッグストア、一般企業とどれも同じです。ただ、年齢が高いとそれだけで高年収を要求されたり、扱いづらかったりします。

 

こうした事情があるため、20代の方が採用されやすいです。

 

もちろん、社会人1年未満での転職は第二新卒とは区別されます。この場合は短期離職と呼ばれ、スキルや知識がないので新卒とほぼ同じ状態でゼロから転職しなければいけません。一方、第二新卒では2年目や3年目など社会人経験のある薬剤師が対象になります。

 

ミドル転職(30代)と第二新卒(20代)での転職は異なる

 

まず、30代によるミドル転職と20代による第二新卒での転職では、求人側(薬局や病院など)が期待していることは大きく異なります。

 

30代であれば多くの場合で人の教育をしたり、部下をもったりとマネジメント経験や特定の仕事でどれだけ活躍したかが着目されます。一方で20代の薬剤師でも戦力的に期待はされるものの、そこまで即戦力としての期待値は高くありません。

 

たとえ調剤未経験の状態であったとしても、30代であればこれまで仕事でどのようや活躍をしてきたのかを確認されます。しかし20代であれば、30代ほどそれまでの経歴は重要視されないということです。

 

社会人経験はあるとはいっても、第二新卒では2年目、3年目など数年しか働いていません。そのため、そこまで前職の仕事については突っ込まれないのです。

 

どちらかというと、第二新卒では20代なので「まだ成長段階の若者であり、適応能力が高い」「新卒のようにゼロから社会人としてのマナーを教える必要はなく、すぐに社風にもなじんでくれる」と考えられて採用されるのです。

 

20代のうちに転職するメリット

 

それでは、入社2年目や3年目の第二新卒を含め、20代のうちに転職するメリットは何があるのでしょうか。

 

まず、転職市場では年齢が若いほど価値が高いです。前述の通り、若いほど社風になじみやすく柔軟に対応できるからです。そのため、まだ20代のうちであればさまざまなことにチャレンジできます。

 

未経験の異業種であっても挑戦しやすい

 

第二新卒でもある程度の経験は求められますが、前述の通りそこまで重視されません。また、年齢的にも若いので、それまで未経験であった異業種であっても転職することができます。

 

そのため、例えば調剤薬局から急性期病院(大病院)へと転職することも可能です。

 

大病院であれば、一般的に年齢が高くなると採用されません。「40歳まで」などのように年齢制限を設けていることが多いです。これは、たとえ年齢が高くなっても病院薬剤師として行う業務はほぼ同じであり、年齢が高いほど夜勤を頼みにくいなど扱いにくくなるからです。

 

そのため、「実は病院薬剤師へのあこがれがまだ残っている」などのように考えている場合、20代のうちであれば受け入れてくれやすいです。

 

薬剤師の中でも、特に病院は年齢制限の関係があるので興味がある場合は20代のうちから転職活動をして求人を探さなければいけません。病院薬剤師の給料は安いものの、早めに病院を経験すれば大きなスキルアップにつながります。

 

もちろん、他にも「いまのうちに一般企業の薬剤師を経験したい」「調剤を経験していないことに不安があり、早めに調剤薬局へ転職したい」などであっても問題ありません。

 

20代のうちに転職するデメリット

 

20代のときに早めに転職するメリットは先に述べた「たとえ異業種であったとしても、問題なく受け入れてくれる」ことです。唯一ではあるものの、これが最大のメリットです。どのような求人であっても選ぶことができるのです。

 

それでは、20代のうちに第二新卒で転職するときのデメリットとしては何があるのでしょうか。それは、「仕事を続けられない人なのでは」と求人先の会社から思われてしまうことです。

 

仕事に飽きてしまう人と思われないようにすべき

 

2年目や3年目の薬剤師に限らず、20代のうちに転職するとなると比較的早めの転職になります。少なくとも、10年以上一つの会社で勤め上げたわけではありません。そのため、入社しても数年のうちにすぐに他の会社へ転職してしまうのではと思われやすいです。

 

そこで、こうした求人側の不安を払しょくしなければいけません。数年の勤務で辞めようとしている事実は変わらないので、次の転職先では長く勤めることのできる人材だと思われるようにするのです。

 

求人先の会社にとって、薬剤師の採用には非常に多くのお金がかかります。教育も行わないといけないため、長く勤めてくれる薬剤師の方が価値は大きいです。

 

このとき、「調剤薬局や病院など、それまで経験していない異業種で活躍したい」「これから結婚するため、家庭と両立させた職場へ転職したい」など、人によって転職するときの事情が異なります。そこで、これらを材料にして退職理由を述べると、長く働ける人材だと思ってくれるようになります。

 

例えば、以下のようになります。

 

これまで、製薬企業のMRとして活躍してきました。このときは全国転勤があって多くの場所で勤務したり、医師と面会して新薬を採用してもらったりとたくさんの経験をすることができました。

 

そうしてMRの活動をしていると、薬剤師の方々と話す機会も増えてきます。最初、あまり薬局薬剤師の業務に興味はなかったのですが、薬剤師会でも広く活躍している薬剤師の方と知り合う機会がありました。その方に誘われ、薬剤師が集まる会に出席して交流を深めるようになりました。

 

このとき、薬局薬剤師は薬の説明をしているだけではありませんでした。やる気があって積極的に活動している人は、薬局に勤務しつつも看護学校で講義をしていたり、地域セミナーを開催したりと幅広く活動していることを知りました。そして、薬局薬剤師は非常に面白い職業なのではと考えるようになりました。

 

また、いまはMRなので全国転勤があります。私はいま住んでいる土地が非常に好きなので、全国転勤のない調剤薬局での勤務を希望しています。その中でも御社は既に薬剤師の知り合いが何人もいらっしゃる薬局であり、業務内容も優れているとお聞きしているので応募させていただきました。

 

内容は「一般企業に勤めているが薬局薬剤師の話を聞き、興味をもった」という一般的なものです。ただ、このように理由をつけて話せば、非常に良い志望動機に聞こえます。

 

なお、人によっては先ほどのように「結婚や出産を機に職場環境を見直したい」という人がいるかもしれません。他には、「病院薬剤師として、スキルアップを目指したい」という薬剤師も多いです。「サービス残業が多く、年収は下がってもいいので労働環境の良い求人がいい」という転職理由の人もいます。

 

人が違えば、当然ながら転職理由は異なります。あなたにあった退職理由を述べて、次は長く働けることをアピールしましょう。

 

第二新卒で転職するときに考えるべきこと

 

20代で転職するとき、注意すべき点がいくつかあります。そこで、2年目や3年目など数年の勤務で転職する薬剤師が何を考えて活動すればいいのかについて確認していきます。

 

「責任のある仕事をしたい」は印象が良くない

 

薬剤師に限らず、一般的に第二新卒での転職では「もっと責任のある仕事を任されたい」という理由の人が比較的たくさんいます。

 

ただ、薬剤師経験の長い人からみれば「知識やスキルがないにも関わらず、責任ある業務を任せられるわけがない」「もっと成長してから発言すべき内容だ」と思われてしまいます。そのため、もっと現実を見なければいけません。

 

さらに、「上司との相性があわなかった」ということを退職理由にしてはいけません。この内容を聞いたとき、採用担当者は「私の会社にも相性のあわない薬剤師がいるかもしれないが、それでも続けられるのか」と思われてしまいます。

 

このように考えると、発言内容には気を付けるようにしましょう。

 

しかしながら、「責任のある仕事をしたい」という内容であっても、実体験を交えて話す場合は受け入れてもらえます。例えば、以下のようになります。

 

ドラッグストアで調剤をしつつも、化粧品やサプリメント・健康食品の販売まで行っていました。このときは化粧品やサプリメントの販売でノルマを課せられていたため、どのようにして売ればいいのかを考えていました。

 

そこで私は、過去に何度も購入してくれたことのあるお客様のリストを社内システムから洗い出し、電話をかけて訪問するなど信頼関係を築くことにしました。その結果、私は薬剤師ながらも店内でトップの成績を出すことができました。

 

ただ、店長から「既存顧客ではなく、新規のお客様を集めなければ意味がない」といわれ評価してくれませんでした。

 

本来、ビジネスではいかにリピート客を集めるかが重要です。しかしそこを評価してもらえず、さらには私が行っていた手法を禁止されてしまいました。

 

そこで、もっと自由にアイディアを採用してもらうことができ、柔軟に評価してくれる会社に転職したいと考えました。御社は社員一人に対する裁量が大きいと聞いているため、自分のアイディアで働くことができると感じています。

 

このように、「自分で何かしらの成果を出しているが、その頑張りをさらに実現できる職場として御社を選んだ」という内容にするのであれば大丈夫です。

 

ただ、これを無視して多くの人は何も考えずに「責任のある仕事を行いたい」と発言してしまいます。このときは評価が下がってしまうので注意しましょう。

 

転職サイト(転職エージェント)を活用する

 

また、20代の転職では転職サイトを活用することを意識しましょう。新卒のときは自分の力だけを就職先を決める人がほとんどであるものの、社会人であればプロの手を活用しながら良い求人を探すのが基本です。

 

これは、年収や労働条件の交渉を転職エージェントが行ってくれるからです。

 

たとえ既に転職先の薬局や病院を決めていたとしても、転職サイトを活用する人が大多数です。転職エージェントを通して年収や労働条件を交渉してもらった方が良い条件で転職できるからです。

 

例えば、自分で調剤薬局に応募したら年収400万円だったとしても、転職サイトのコンサルタントに給料の交渉をしてもらうことで、年収450万円になることはよくあるのです。

 

薬剤師というのは、基本的に「ゆるい働き方」を希望する人が多いです。そのため、求人先の会社は薬剤師がゆるい働き方をしたときの年収を提示します。

 

ただ、そこで多少の残業があったとしても頑張れることを示し、それを交渉材料にしてもらえば年収が上がりやすいです。「残業をできるだけ少なくして働きたい人」と「勉強熱心で多少の残業があっても問題なく、他の薬剤師が休むときは率先して代わりに勤務してくれる人」では価値がまったく異なるのです。

 

派遣薬剤師を1日雇えば、派遣会社への支払いを含めて時給5000円ほどになります。ただ、薬剤師として頑張ってくれるので派遣を頼まなくてもいいとなれば、当然ながら削減できた経費の一部をあなたに対して給料という形で還元してもらってもいいはずです。

 

転職サイトのコンサルタントはこのように考えて高年収を引き出したり、良い労働条件を勝ち取ったりして交渉してくれるのです。

 

20代でパート薬剤師をする人も多い

 

さて、20代の女性薬剤師であれば結婚・出産していることがあります。この場合、正社員ではなくパート薬剤師として勤務するケースが多々あります。

 

実際、私が勤務していた調剤薬局では、薬局に在籍する女性薬剤師のうち半分以上がパートでした。中には勤続15年以上のベテランパート薬剤師がいたり、20代のうちに結婚してパートで薬局の手伝いをしている女性薬剤師がいたりしました。

 

こうした事情があるときは正社員ではなく、20代であってもパート薬剤師として勤務しても問題ありません。自分にあったやり方で薬剤師としてのキャリアを積むようにしましょう。

 

仕事に慣れた段階で自分を見つめなおそう

 

少し職場に慣れ、仕事の内容を分かりつつある20代後半になったとき、転職を検討する人は多いです。私も新卒で入社した会社を20代のうちに辞めましたが、このときは薬剤師3年目のときであり、世間一般的には第二新卒と呼ばれる時期です。

 

ただ、大学の同級生や周囲の薬剤師をみると、意外と20代で転職している人は多いことに気がつきました。

 

「調剤薬局で管理薬剤師をしていたが、病院薬剤師を諦めきれずに転職した人」「製薬企業の開発職をしていたが、結婚して調剤薬局でパートを開始した友人」「薬局勤務していたが、地元に戻って同じように調剤薬局の薬剤師をした人」など、その内容はさまざまです。

 

しかしながら、全員に共通しているのは「2年目や3年目など、仕事に慣れてひと段落した後に自分の将来を本気で見つめなおした」ということです。

 

学生のときから行いたかったことを実現するために転職することがあれば、スキルアップのために職場を変える人がいます。何を重視するのかは異なりますが、自分の人生だからこそいま行っていることが正しいのか本気で見つめなおしてみてください。

 



薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。



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