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薬剤師国家試験の合格後、卒業見込みの新卒薬学生が春から働くには

 

6年生課程の薬学生にとって最も重大な問題として、薬剤師国家試験(通称、国試)に受かることがあります。予備校の分厚い参考書を片手に必死で勉強することで、ようやく手にできる資格が薬剤師です。

 

国家試験をパスしなければ薬剤師として働けず、試験に落ちれば就職予定先の内定が白紙になります。就職先は薬剤師資格をもっている人が欲しいため、薬剤師でないのであれば働くことができません。

 

そこで、薬学生の中には国家試験に受かったことを前提として就職活動を始める人がいます。全体の中では少数であるものの、ここでは自己採点で国家試験に受かったことを確証した卒業見込みの学生が、卒業前の短期間にどのようにして就職先を見つければいいのかについて確認していきます。

 

ここで述べることは、国試に落ちたことによって国試浪人している元学生にも共通する事柄です。国試に合格することが最優先ではありますが、自己採点によって国試に受かったことを確証後は就職先のことを考えましょう。

 

就職先の探し方

 

まず、国試後はどのように就職先を探せばいいのでしょうか。これには、大きく分けて3つの方法が存在します。

 

1. 病院実習や薬局実習でお世話になった職場へ就職する

 

最も確実なのは、あなたがお世話になった病院や薬局へお願いすることで就職することです。病院は空きがなければ難しいものの、薬局(または調剤併設ドラッグストア)であれば比較的簡単に受け入れてくれます。

 

病院実習や薬局実習を行った実習先であれば、そこがどのような会社でどのような薬剤師が薬局内で働いているのかについて、その雰囲気や社風を含めて把握できています。

 

実習先の雰囲気にあわず、あまり良い思いをしなかった場合であれば、実習先の病院や調剤薬局、ドラッグストアで働く必要はありません。ただ、実際に実習をして病院や薬局の雰囲気が良いと思ったのであれば、お世話になった実習先に連絡をして求人があるかどうかを確認するようにしましょう。

 

実習経験によって、あなた自身が実際に内部に入って職場を経験したことから、良い職場かどうかを最も確実に判断できます。実際、私の知り合い(薬学部の同級生)で実習先に就職した薬剤師は何人もいます。

 

もちろん、勤務地が遠かったり自分の希望とする条件にあわなかったりする場合は他の方法で求人を探すようにしましょう。

 

2. 友達や大学の紹介などから探す

 

卒業見込みの新卒学生が就職先を探すとき。次に考える方法として「友達や出身大学に頼る」ことがあります。所属している研究室に聞いてもいいし、大学の部署(学生課など)を頼ってもいいです。

 

こうしたところでは薬剤師の求人がいくつも寄せられているため、その中から就職先を選ぶことができます。このときは自ら応募して面接に臨まなければいけません。

 

ただ、この方法は薬剤師の就職で最も失敗しやすい手法だといえます。

 

友達や大学教授は人間としては非常に信用できる存在です。しかし、就職や転職など「実際に働く職場が良いかどうか」を見極めるプロではなく、むしろ素人です。そうした人から求人を紹介されて入社すると、実は労働条件が悪く人間関係も劣悪だったということはよくあります。

 

さらに、薬剤師国家試験が終わってからの就職活動となると、3月からの開始になるので時間がありません。こうした短い中で今後の一生を左右する就職先を見つけなければいけないため、かなり慌ただしくなります。

 

他の仲間と一緒に卒業旅行に行っている暇はないため、自己採点を行って国試に受かった確証をもった後は必至で就職活動を行わなければいけません。

 

就職先に失敗する確率が高く、時間も非常に少ないことを考えると、友達や大学教授を頼る方法はお勧めできません。

 

ただ、薬剤師の資格を取得予定であることがほぼ確実なのであれば、もう一つの選択もあります。それは、転職サイトを活用するという方法です。

 

3. 薬剤師専門の就職支援会社を活用する

 

世の中には、転職したい薬剤師の希望を聞いて、適切な病院や薬局への就職を支援する会社が存在します。いわゆる、転職サイト(転職エージェント)のことです。

 

こうした転職サイトは薬剤師国家資格に合格予定の薬学生であっても、支援してくれます。薬剤師資格をもつことには変わりがないからです。

 

そのため、卒業間近という理由で病院への就職を諦める必要はありませんし、卒業までの1ヶ月という短い期間で就職先を決める必要もありません。こうした転職サイトを活用すれば、病院や薬局を含めた多くの求人の中から適切な就職先を選ぶことができます。

 

また、転職サイトによってはコンサルタントによる個人面談を行ったり、面接に同行してくれたりすることがあります。

 

こうしたサービスを利用すれば、慌てて就職先を決めなくてもじっくりと考えながら春から薬剤師として働くことができます。

 

4月入社にこだわる必要はない

 

日本では、ある時期になって学生たちが一斉に就職活動を行い始め、4月になった段階で全員が新卒社員としてスタートを始めます。周囲にいる友達のほとんどが4月から社会人になるため、それまで就職活動をしてなかったとすると、「自分も4月入社に間に合わせないといけない」と考えて焦ってしまうかもしれません。

 

ただ、実際のところそこまで慌てる必要はありません。薬剤師であれば、入社時期が4月から遅れたとしても何も問題ありません。

 

薬剤師業界は比較的転職が多いことで知られています。このときは「製薬企業でMRをしていた」「子育てが落ち着いたので、ブランク明けだが復帰したい」など、調剤未経験やブランクありの人が中途半端な時期に薬局へ中途入社することはよくあります。

 

つまり、薬剤師業界では4月以外に新たな薬剤師を受け入れるのは普通であり、珍しいことではありません。

 

そのため、たとえあなたが5月や6月に中途入社したとしても誰も気にしません。あなた自身は気にするかもしれませんが、現場で働く薬剤師にとって中途入社の薬剤師を受け入れることは慣れているため、実際のところそこまで問題は起こらないと考えてください。

 

一般的な会社であれば、新卒同士で仲良くなることはよくあります。ただ、薬剤師では新卒同士というよりも「周囲にいる薬剤師同士で仲良くなる」ことがほとんどです。薬剤師会や勉強会を含め、年齢は多少バラバラではありますが、そうした人と交友を深めることを考えましょう。

 

調剤薬局やドラッグストア、中小病院への就職

 

薬局で働くとなると、大手チェーンであっても結局は数人の薬剤師が在籍する店舗での就職になります。中小病院であれば、採用する薬剤師はあなた一人だけかもしれません。

 

そういう意味では、薬剤師として働き始めるときに入社のタイミングが4月からズレたとしても、あまり大きなダメージにはならないケースがほとんどです。現場で働く薬剤師業界では、「新卒同士で集まって飲み会をする」などのようなことは、一般企業ほど盛んではありません。

 

もちろん多少はあるかもしれませんが、前述の通り同期でのつながりよりも、薬剤師会など他の会社で働く外部の薬剤師同士でのつながりの方が重要です。そのため、国試後の1ヶ月で慌てて就職先を決めるよりも、しっかりと働く先を見極めることの方をお勧めします。

 

大病院は入社時期が存在する

 

ただ、比較的大きな病院であると入社時期が存在します。「4月が入社時期になる」「8月でないと採用できない」など、1年のうち採用のタイミングが2〜3回ほどしかないことはよくあります。

 

そうしたときは仕方がないため、実家に帰るなどして休憩期間を設けるようにしましょう。急性期病院を含め、大きめの病院への就職を目指す場合は転職サイトなども活用しながら、どこで働くのがいいのかじっくりと検討するようにしましょう。

 

企業への就職はタイミングによる

 

中には一般企業への就職を考えている人もいるかもしれません。薬剤師では研究職の可能性は非常に少ないため、このときは薬剤師資格を活かした職場になります。

 

ただ、一般企業の求人は単純に「空きがあるかどうか」によって左右されます。薬局やドラッグストアのようにいつでも受け入れてくれるわけではなく、大病院にように特定の時期に募集を設けているわけでもありません。薬剤師のポストに空きがでたときに募集がかかります。

 

国試後に一般企業の求人を探すのは、中途採用の求人を見つけるのと同じです。自力で一般企業の薬剤師募集を見つけて応募するのは現実的ではないため、このときは転職サイトを活用してコンサルタントと相談しながら求人を見つけるといいです。

 

国家試験後に薬学生が行うべき就職活動

 

薬剤師の資格を取得予定なのであれば、就職先の見つけ方としては前述の通り「病院実習や薬局実習でお世話になった先」「友達や大学教授などを活用して自ら選ぶ方法」「転職サイトを活用して、コンサルタントと相談しながら多くの求人の中から選ぶ方法」の主に3種類があります。

 

最も確実で良い方法は、実習先でお世話になった職場へお願いすることです。一方、友達や大学教授を頼っての就職は必ず避けましょう。何らかの事情によって実習先の職場で働けない場合は、転職サイトを活用するといいです。

 

「実習先の職場で働く」「転職サイトを利用する」のどちらを選択するかはあなたの自由ですが、転職サイトの利用を考えているのであれば、それぞれの紹介会社ごとの強みや違いを理解しなければいけません。

 

当サイトでは「転職サイトごとに異なる強みや特徴」まで公開しているため、それらの情報を参考にして国試後の就職活動を進めるようにしてください。卒業見込みがあり、薬剤師国家試験の合格を確証した後であればあなたを受け入れてくれる会社は多いです。

 



薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。



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