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薬剤師転職の履歴書で意識すべき志望動機・自己PRの書き方

 

薬剤師としてあなたが興味をもった転職先の企業の面接を受けたい場合、必ず提出しなければいけない書類の一つに履歴書があります。このとき、履歴書を書くコツとしては何があるのでしょうか。

 

履歴書には適切な書き方があります。社会人として一般常識を踏まえた履歴書を作らなければいけませんし、適切な志望動機・自己PRに仕上げなければいけません。

 

調剤薬局やドラッグストアなど、転職のときに比較的受かりやすい職場であっても、履歴書は常識を踏まえたものにしましょう。また、病院や一般企業の求人へ応募するのであれば、必ずしも転職でうまくいくとは限らないため、志望動機をしっかりしたものに仕上げる必要があります。

 

そこで、志望動機・自己PRの例文を含めつつ、薬剤師が転職するときにどのように履歴書を作ればいいのかについて、その書き方を解説していきます。

 

常識のある履歴書に仕上げるのは社会人として当たり前

 

転職するときに調剤薬局やドラッグストアは内定をもらいやすい職場ですが、そうした求人であっても履歴書の段階で落とされることがあります。なぜ不採用になるのかというと、それは「社会人としての常識がない」と履歴書から判断されるからです。

 

当然、常識のない履歴書を送ってしまった場合は病院や一般企業の求人では高確率で落とされます。比較的面接に通りやすい調剤薬局であっても、不採用になる確率が高くなります。

 

常識あるように当たり前の履歴書を書けば良いのですが、中にはスピード写真で撮られていたり、修正液が多用されていたりと常識に欠ける履歴書があります。

 

そのため、まずは以下のような当たり前のことを行えるようにしなければいけません。

 

履歴書の写真はきちんとした写真屋で撮ってもらう

 

履歴書を作成するに当たって、写真が貼られていない履歴書は論外です。また、前述の通りスピード写真で撮った写真を貼るのもやめましょう。さらには、私服で写っている写真もNGです。

 

スーツを着ていて、顔が枠内に納まっている写真を貼りましょう。適切な写真を履歴書に貼らなければ、求人先(薬局や病院など)の会社に悪い印象しか与えません。

 

きれいな字で書き、修正液などは使用しない

 

送られてきた履歴書の文字が汚ければ、それだけで読む気が失せてしまいます。履歴書はあなたを写す鏡です。きれいな字で書きましょう。

 

もちろん、中にはもともと字をきれいに書けない人がいると思います。その場合であっても問題なく、たとえ字を書くのが上手くなかったとしても「乱雑に書いた字」と「丁寧に書いた字」は分かります。丁寧な字で履歴書を書きましょう。

 

パソコンなどで入力した履歴書を持参してもいいですが、丁寧な字で書かれた手書きの履歴書の方が相手に対して好印象を与えます。

 

このとき、文字を間違えたらもう一度書き直しましょう。修正液を使用するのは、社会人としてマナー違反です。

 

職歴に会社名まで書く

 

薬局や病院で勤めていた人では特に多いですが、職歴の覧に「○○薬局」や「△△病院」とまでしか書かれていないものがあります。これは正式名称ではないため、「株式会社□□□□ ○○薬局」などのように正確な会社名を記載する必要があります。

 

特に薬局の場合であると、全国を見渡せば同じ名前の薬局が無数に存在するケースは多いです。例えば職歴に「たんぽぽ薬局」と書かれていたとしても、どのたんぽぽ薬局なのか分かりません。これは、病院であっても同様です。

 

こうした事態を避けるため、正式名称を記載することを忘れないようにしましょう。

 

A4サイズの封筒に入れる

 

多くの場合、履歴書はA4サイズの紙です。このとき、紙を折りたたんで細い封筒に入れてはいけません。切手代や封筒代は少し高くなりますが、A4サイズの封筒に入れるようにしましょう。これも社会人としての常識です。

 

なお、面接の場に直接履歴書をもっていくようにいわれることがあり、この場合に限って封筒は用意しなくても問題ありません。

 

志望動機・自己PRで求人先にアピールする

 

このようなポイントがありますが、「それくらい当たり前ではないか」と思うのであれば問題ありません。それに対して、「そんな細かいことまで気を付けなければいけないのか」と思った方は要注意です。

 

ここで述べてきたことは一般常識なので、必ず守るようにしましょう。

 

なお、履歴書で次に重要になるのは志望動機・自己PRです。志望動機で「御社の経営理念に共感し……」など、誰でも思いつくような事を書いても意味がありません。そうではなく、あなたがこれまで経験してきたことから「転職先の企業に対して貢献できるものは何か」を書いてください。

 

以下に、それぞれの志望動機の例文まで踏まえたうえで自己PR文の書き方を解説していきます。

 

調剤薬局への志望動機・自己PR

 

調剤薬局の場合、正直なところ行っていることはどの会社も同じです。「地元住民に対して積極的にセミナーを開催している」「薬剤師会で良い薬局であると評判」などのような調剤薬局は存在するものの、非常に少ないです。

 

薬局の経営者自体も「自分の調剤薬局は他と比べて何が違うのか」を理解していないことが大多数ですし、ウェブサイトすらないケースがほとんどです。そのため、薬剤師が調剤薬局ごとの違いを明確にしたうえで志望動機を履歴書に書くのは非常に難しいです。

 

大手チェーン薬局であれば調べることができるものの、多くは中小薬局であり、会社同士の違いを知るのは至難の業なのです。

 

そのため、この場合は仕方がないので「なぜ調剤薬局を志望したのか」「どのような条件を希望しているのか」など、自分のことに焦点をあてて書くようにしましょう。例えば、以下のようになります。

 

これまで育児のために薬剤師を休んでいましたが、このたびパート薬剤師として復帰したいと考えています。ただ、まだ子供が小さいために「育児・子育て支援に理解のある調剤薬局」でのパート薬剤師を望んでいます。

 

貴社は育児に理解があると聞いています。さらに家との距離が非常に近く、子供の送り迎えを含めて柔軟に対応できます。薬局に在籍する薬剤師の数が多いため、急な休みに対応できることも魅力に感じています。

 

土日は問題なくパート勤務でき、子育てしやすい環境であるため長く働くつもりです。中小薬局なので社長との距離が近く、自分の意見を言いやすいことも良い環境だと考えています。

 

このように、求人先の調剤薬局の情報がほとんどない場合は「どのような薬局で働きたいのか」について記すようにしましょう。

 

もちろん、ウェブサイトをもっていて積極的に情報発信していたり、大手チェーン薬局の求人を申し込んだりするときであれば、自分のことではなく相手の特徴を踏まえたうえでの履歴書にする必要があります。

 

例えば、同じ「育児を考慮した上でのパート薬剤師」を希望する人であれば以下のようになります。

 

このたび、子育て支援に理解のある調剤薬局で復職したいと考え、応募いたしました。

 

貴社は薬局の中でも、育児に理解がある薬局だと聞きます。勤務時間が近づいてきたら、たとえ患者さんが待合室にいたとしても管理薬剤師から「そろそろ帰る準備をしよう」と声をかけてくれるというエピソードがサイト上に記載されており、この薬局で働きたいと感じました。

 

また、パート薬剤師であっても勉強だけは続けていきたいと考えています。そういう意味では、御社は勉強会を積極的に開催しており、さらには内科の門前や医療モールの店舗が多く、幅広い処方せんを学べることに魅力を感じています。

 

しっかりしたウェブサイトがあったり独自の取り組みをしていたりする調剤薬局であれば、このようにその薬局でしかない特徴を述べたうえでの志望動機にするといいです。

 

病院への志望動機・自己PR

 

調剤薬局とは異なり、病院の求人へ応募する場合は適切な志望動機を書かなければいけません。調剤薬局の場合で示した「最初の例文」のように、「家との距離が近い」「薬剤師の在籍数が多い」「社長との距離が近く、意見を言いやすい」など、自分都合のことを述べてはいけません。

 

そうではなく、調剤薬局で示した「二番目の例文」のように、「勉強会が開催されており、パート薬剤師であっても薬を学べる」「処方せんから学べることが多い」など、他ではなくその求人だからこそ実現できることを志望動機にするといいです。

 

さらには、「病院薬剤師として、これまでの経験をどのように活かせるか」まで考えるようにしましょう。例えば病院であれば、次のようになります。

 

急性期病院の中でも、循環器に強みをもつ貴院を志望いたします。

 

大学卒業後は製薬企業でMRとして働いていましたが、多くの病院を回らせていただきました。その中で循環器の医師の先生と仲良くさせていただく機会がたくさんあり、講演会や学会準備まで手伝う中で自らも心疾患に関わる病態に興味をもち、患者さんへ貢献したいと考えるようになりました。

 

そこで、MRを辞めて地元に帰るにあたって、循環器をたくさん学べる貴院で働きたいと考えています。まだ20代ですので、急性期病院である貴院でスキルアップすることにより、多くの患者さんへ貢献したいと考えています。

 

製薬企業のMRから病院へ転職するときの例文ですが、この他にも「慢性期病院から急性期病院へ」「薬局から病院へ」などさまざまなパターンがあると思います。そのときに応じて、求人先の病院に合わせた志望動機にしましょう。

 

ドラッグストアへの志望動機・自己PR

 

調剤薬局と同じように、ドラッグストアも履歴書が比較的通りやすい職場だといえます。OTCだけのドラッグストアではハードルが少し高くなりますが、多くは調剤併設ドラッグストアなので薬剤師を欲しているドラッグストアは多いです。

 

ただ、ドラッグストアを経営している会社は何店舗も運営している大きな会社であるケースがほとんどなので、この場合は病院と同じように、他社との違いを明確にしたうえで志望動機を書くようにしましょう。例えば、以下のようになります。

 

今回、スポーツファーマシストとして活躍したいため貴社を志望しました。

 

これまでは調剤薬局で勤務していましたが、学生時代からずっと行っていた野球の分野について、薬剤師として関わりながらも応援していきたいという想いがありました。そうしたとき、スポーツファーマシストであれば自分の強みを活かしながら野球へ貢献できるのではと考えています。

 

このときは一般用医薬品の知識が必要であるため、OTCまで学べるドラッグストアへの転職が必要です。

 

また、ドラッグストアの中でも、貴社は地域住民へのセミナー開催を含め、地域医療への貢献に積極的です。

 

スポーツファーマシストである以上、こうした貴社の活動へ積極的に参加したいと考えています。貴社の活動を応援し、さらにはスポーツの分野でも頑張っていきたいと考えています。

 

このように、「ドラッグストアでなければいけない理由」「その会社独自の取り組みから、自ら貢献できることは何か」を考えると良い志望動機になります。

 

スポーツというのは自分の趣味ですが、こうした趣味を絡めても問題ありません。他には、ドラッグストアでは一般顧客を相手にしたり、会社によってはノルマがあるケースもあるため、「営業能力や接客スキルがある」など、自分の長所を自己PRとして述べても問題ありません。

 

一般企業への志望動機・自己PR

 

求人数は少ないものの、製薬企業や医薬品卸、化粧品会社などの一般企業への転職案件も存在します。こうした会社に対する履歴書の書き方としては、これまで述べてきたことと同じように「自分のメリットではなく、相手企業のメリット」を記載するようにしましょう。

 

例えば、以下のようになります。

 

学術職(DI業務)の中でも、法律知識や調剤報酬を学べ、すべての医薬品を取り扱う医薬品卸の貴社を志望しました。

 

かつて5年間、調剤薬局の薬剤師として勤務していましたが、どうしても特定科目の知識に偏っていました。いまは主婦であり、少しブランクはありますが、薬剤師として必要な知識をすべて学べる職場を志望することにしました。

 

調剤薬局での薬剤師時代では、医薬品卸の管理薬剤師さんに質問するなど、かなりお世話になったことがあります。

 

このときの質問はいつも貴社に在籍する薬剤師さんに対してであり、他の医薬品卸の担当者よりも回答が的確であるなど、社内体制を含め情報共有や社員教育がしっかりしている印象を受けました。そのため、医薬品卸の中でも貴社を志望しました。

 

私は現場での薬剤師経験もあるため、学術職としてより正確な情報提供を他の薬剤師さんに向けて発信したり、社員教育のときのアドバイスを行ったりできると考えています。

 

このように、その企業でなければいけない理由を志望動機として述べると、求人先の採用担当者は納得してくれやすくなります。

 

適切な志望動機によって、採用されやすくする

 

例文と共に履歴書での志望動機を記してきましたが、このように調剤薬局へ転職するとき以外は相手企業をきちんと調べるようにしましょう。

 

もちろん、調剤薬局であっても「特色のある薬局であり、どうしてもその調剤薬局で就職したい」と考えている場合、しっかりと自己PRを書いた履歴書を用意する必要があります。

 

履歴書にはあなたが目指す薬剤師像を記し、相手企業にとって「あなたを採用するメリット」が書かれた履歴書にしましょう。この点をおさえれば、当たり障りのないことしか書かれていない他の履歴書よりも格段に良くなります。

 

なお、中には福利厚生を充実させたり高い年収を提示していたりする求人も存在します。そうした条件の良い職場は多くの人が応募してくるため、倍率が高くなります。もちろん、会社側も多くの募集の中から選りすぐりの薬剤師を選びたいという思惑があります。

 

そこで、良い求人へ転職したいと考えている薬剤師であるほど、採用担当者(中小薬局の場合は経営者)を納得させられるように志望動機を考えるようにしましょう。そうして自己PRの書き方をおさえ、転職を有利に進めるといいです。

 



薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。



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