病院・調剤薬局に関する薬剤師の転職・求人応援サイト

残業なしで定時退社が可能な薬剤師求人・転職案件の見つけ方

 

薬剤師の中には、残業なしで定時に帰れる薬剤師求人を探している人がいます。仕事をバリバリ頑張るというよりも、自分のプライベートを重視するタイプの方は残業なしの職場への転職を好みます。

 

ただ、何も考えずにそうした職場を探し、条件だけで転職しようとすると失敗します。本当の意味で転職を成功させるためには、「残業なしで定時に帰れる求人」がどのようなものなのか確認しておく必要があります。

 

また、ママ薬剤師など事情によって残業なしの定時退社を希望する人もいます。夕食を作ったり子供を迎えに行ったりなど、残業が長く続くと日常生活に支障をきたしてしまうのです。こうした事態を避けるため、薬剤師として働くときの「残業」について解説していきます。

 

そもそも、法定労働時間はどのようになっているのか

 

残業について理解するためには、法定労働時間を知らなければいけません。法定労働時間とは、法律で決められた労働時間のことを指します。法律によると、1日の労働時間は最高8時間までとなっています。

 

労働基準法第32条:
・使用者は、労働者に、休憩時間を除き1週間について40時間を超えて、労働させてはならない。

 

・使用者は、1週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き1日について8時間を超えて、労働させてはならない。

 

1日8時間までで、1週間のうち40時間が法定労働時間であるため、週休2日(1日8時間×5日=40時間)が基本になるのです。「1日10時間の労働をする」などの雇用契約を結んだとしても、それは無効になってしまいます。

 

※あまりないですが、人によっては「1日6時間労働 × 6日 = 36時間」のような働き方をしている正社員の人もいます。

 

ただ、実際のところ1日の労働が8時間で終わる職場はほぼ存在しません。例えば9時始業の薬局であれば、昼休憩の1時間を考慮したとしても、夕方18:00まで働くと「1日8時間の労働」になります。ただ、実際は19:00や20:00まで残業することはよくあります。

 

このとき、1日8時間を超えて働くことになったとき、その分が残業としてカウントされます。

 

残業(法定時間外の労働)の賃金は割増になる

 

ちなみに、法定時間を超えて残業になると賃金が割増になります。具体的には、通常の労働賃金に25%が上乗せされます。例えば時給2000円のパート薬剤師であれば、法定労働時間を超えて残業を行った場合、超えた分は「時給2000円 × 1.25(25%分の上乗せ) = 時給2500円」での計算になります。

 

もちろん、調剤薬局や病院、ドラッグストアでは早出や休日出勤が普通にあります。定時での労働だけでなく、こうした時間に働いた労働時間も残業としてカウントされます。

 

深夜労働について理解する

 

さて、1日8時間を超えて残業を行う「時間外労働」について理解した後は、深夜労働についても理解するようにしましょう。

 

薬剤師によっては、夜中まで残って働かなければいけない状況の人がいます。また、棚卸など「ほぼ確実に作業が深夜まで及ぶ日」が年に数回は誰でも訪れます。こうしたとき、残業だけでなく深夜労働についても知っておかなければいけません。

 

深夜労働(夜22:00〜朝5:00)では、賃金が25%の割増になります。ただ、薬局では病院のように夜勤は存在しません。そのため、「朝から職場にいて夜22:00以降も残って働き、1日8時間を超えて残業をしている」ような場合に調剤薬局やドラッグストアでは深夜労働になります。

 

もちろん、病院薬剤師のように夜勤を行うことがわかっている場合、そのときは最初から割増賃金になります。

 

なお、時間外労働(1日8時間を超えて働くこと)であり、さらには夜22:00以降も残業として労働している場合は50%の割増になります。時給2000円の薬剤師であれば、時給3000円に跳ね上がるのです。

 

時間外労働(1日8時間を超えた労働) 割増賃金:25%
深夜労働(夜22:00〜朝5:00) 割増賃金:25%
時間外労働 + 深夜労働 割増賃金:50%

 

理由のある薬剤師は定時退社の希望を申し出るべき

 

このように、残業は負の側面だけでなく「割増賃金になる」というメリットもあります。ただ、それでも家庭の事情から残業なしの定時退社を望む人は多いです。このとき、定時退社を望む理由をきちんと伝えられる必要があります。

 

パート・アルバイトや派遣でなく、正社員として調剤薬局や病院、ドラッグストアなどに入社するとき、何も理由がないのに「残業なしの定時退社を希望します」と宣言すると、周りから総スカンを食らいます。先輩社員から「こいつは何を考えているのだろう」と思われるだけです。

 

そのため、例えば若い男性薬剤師が「残業なしで帰りたい」などのワガママを考えてはダメです。むしろ、新人が医療に携わっているときはお金(給料)をもらいながら勉強させてもらっているという気持ちがないといけません。

 

こうした常識的なことはさておき、どうしても残業なしの定時退社を望む人としては、例えば以下のような人がいます。

 

子供をもつママ薬剤師

 

子供が小さい場合、その送り迎えを含めて子供の面倒を見るために定時退社を望む人は多いです。また、残業なしどころか時短勤務を要望する人もかなりいます。

 

子育ての問題はそれほど大きいため、子供との時間を取るために定時退社を希望する場合はいまの職場と相談するようにしましょう。

 

ただ、そうした要望を現在の職場に打診しても受け入れてもらえない場合、転職を考えるといいです。育児に理解を示してくれる求人は存在するため、子育てに理解のある薬局や病院などへ転職する人はたくさんいます。

 

親の介護、自分の病気

 

また、親の介護が必要になったり、自分に新たな病気を発症してしまったりした場合も定時退社などを要求しても問題ない理由だといえます。

 

この場合も同様に、職場によって認めてくれる場合とそうでない場合があります。こうした非常事態が発生したとき、残業なしの定時退社がどうしても必要であるにもかかわらず、それを認めてくれない場合に限り、転職を考えましょう。

 

残業なしでの勤務を検討するときに考えるべきこと

 

それでは、正社員やパート・アルバイトなどで薬局や病院で働き始めるとき、残業なし(定時退社)の求人をどのように検討すればいいのでしょうか。

 

このとき、薬剤師が考えるべきことがあります。

 

派遣薬剤師という形態もある

 

薬剤師として働くとなると、正社員やパート・アルバイトがメインです。ただ、それと同じくらい派遣薬剤師として活躍している人もいます。

 

派遣であると、明確に労働時間が決められています。そのため、決められた時間がくれば患者さんが待合室にいたとしても仕事を切り上げることができます。

 

もちろん、これには職場の雰囲気なども重要なので、派遣として勤務するときに求人先の企業と労働条件について話し合っておく必要があります。

 

ちなみに、定時退社の求人だけで考えると「派遣」が圧倒的に多いです。正社員やパート・アルバイトだけで考えるのではなく、派遣薬剤師として働くことを考えると、残業なしを実現しやすくなります。

 

パート薬剤師であっても残業に注意すべき

 

なお、中にはママ薬剤師としてパート勤務を考える人もいるでしょう。このとき、派遣のように明確に労働時間が決められているわけではないため、転職したり復帰したりして働き始めるときは、求人側の会社と労働条件を決めておくようにしましょう。

 

注意点としては、「現場の薬剤師に自分の勤務時間を伝える」ことがあります。転職した初めの方に、管理薬剤師を含め現場の人たちに「自分は○時までの労働でパート勤務をすることになったのでよろしくお願いします」とあいさつをするのです。

 

たとえ本社で勤務条件が決まったとしても、それが現場まで伝わっていないことはよくあります。こうした事態を避けなければ、実際のところ残業が発生してしまうことはよくあります。

 

サービス残業が当たり前の職場は論外

 

ここまで残業や定時退社について述べてきましたが、サービス残業が常態化している職場は論外だと考えてください。そうした職場は薬剤師のことを大切に扱っておらず、自社の利益のことしか考えていません。

 

実際のところ、きちんと探せばよい職場は必ず見つかります。調剤薬局はコンビニの数よりも多いですし、病院やドラッグストアまで入れれば求人の数はさらに増えます。これだけの数があれば、残業や労働時間のことまで考えてくれる求人を見つけられるはずです。

 

もちろん自力で探すのは困難なので、このときは転職サイト(転職エージェント)などのプロを活用しながら求人を検討するといいです。

 

時間の融通が利く求人とは

 

それでは、ある程度まで時間の融通が利く求人をどのように発掘すればいいのでしょうか。このときお勧めなのは、中小薬局の求人です。

 

病院や大手チェーン薬局の場合、組織が大きいので例外を認めにくいです。組織によって社風は異なるかもしれませんが、一つ事例を作ってしまうと「あの人は大丈夫なのに、なぜ自分はダメなのか」となってしまうため、なかなか要望を聞き入れてもらえません。

 

大手チェーン薬局ではマニュアルが決められており、良い意味でも悪い意味でも全員の労働条件が公平なのです。

 

また、大手チェーンで薬局あるとトップの人間(社長など)との距離が遠く、相談しても意見を聞き入れてもらえないケースがほとんどです。

 

一方で中小の調剤薬局であれば、社長と直に相談することで自分の要望を言うことができます。社長の頭が固くなく、柔軟に対応してくれる必要があるという大前提はありますが、中小薬局では薬剤師を確保するために多少の意見は聞いてくれやすいのです。

 

定時退社求人のメリット・デメリット

 

残業なしで定時に帰れる求人の場合、プライベートの時間を確保できます。

 

ただ、もちろんデメリットもあります。当たり前といえば当然ですが、それは「年収(給料)が下がる」ということです。勤務時間がそれだけ短くなり、ワガママを受け入れてもらうので年収はそれなりに減ります。

 

最もダメなパターンとしては、「定時退社や休日を確保したいが、年収は下げたくない」という考えです。こうした常識から外れた考え方をすると、確実に転職で失敗してしまいます。

 

正社員で残業なしを実現するには

 

それでは、正社員の求人で「残業なし、定時退社の求人」がまったくないかというとそうでもありません。もちろん、ある程度は訳アリの求人になってしまいますが、それでも問題ない場合は定時退社を実現することができます。

 

訳アリの中身としては、例えば前述の通り給料がかなり低くなります。

 

他には、地方僻地の求人になります。薬剤師は地方僻地になるほど給料が高くなり、残業を含め忙しさが少なくなる傾向にあります。そのため、ど田舎の生活でも問題ない場合は、薬局やドラッグストアなどで定時退社の求人を発掘しやすいです。

 

または、「企業の求人」も残業なし・定時退社であることが多いです。この場合は製薬会社、医薬品卸、化粧品会社など、「調剤業務などを行わない薬剤師」にはなりますが、薬剤師免許を活用しながらゆったりと働くことができます。

 

ブラックな求人が存在することも考慮する

 

なお、残業なしの求人では必ず注意すべき点があります。それは、「残業なし=残業代込みの年収であり、そもそも残業という概念が存在しない」という解釈で求人を出している会社が存在するということです。

 

あまり良いケースとはいえませんが、実際にこうした調剤薬局やドラッグストアが存在するのも事実です。求人票に書かれた条件だけで転職すると失敗しやすいのは、こうした薬局がいくつも存在するからなのです。

 

自らの判断で転職しようとすると失敗しやすくなるのは、こうしたことも含んでいます。転職サイトなど、プロの目を通さなければブラックな求人に申し込んでしまう可能性が高くなるのです。

 

このような事実があることを認識したうえで、「残業なし・定時退社の求人」を探すようにしてみてください。定時退社が必要な場合、まずは今の会社にそれを要望するなど相談してみるようにしましょう。それでもダメだったとき、転職を検討してみてください。

 



薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。



注目の人気記事


・私が経験した転職サイト体験談

実際に私は転職サイトを活用して調剤薬局へ就職したことがあります。私が行った転職体験の様子や注意点なども含め、ありのままに公開したいと思います。
管理人による転職体験記


・転職サイトを活用し、転職での失敗を防ぐ

転職を成功させるためには、転職サイト(紹介会社)をフル活用しなければいけません。そこで、具体的にどのように利用すればいいのかを解説します。
転職サイトを有効活用するには


・派遣登録し、短期や単発バイトで働く

派遣薬剤師であれば、3ヵ月や半年だけでなく、1日などスポット派遣も可能です。「好きな日だけ働きたい」「多くの職場を経験したい」「今月、もう少し稼ぎたい」などのときにお勧めです。
派遣薬剤師で転職し、短期で働くポイント


インタビュー記事:薬剤師の転職サイト


・ファルマスタッフ

残業なしで定時退社が可能な薬剤師求人・転職案件の見つけ方

「求職者と求人企業(病院、薬局など)に必ず足を運び両方と会う」、「派遣薬剤師の求人に強い」などの強みをもつファルマスタッフさまへ取材しました。
ファルマスタッフのインタビュー記事


・ファーマキャリア

残業なしで定時退社が可能な薬剤師求人・転職案件の見つけ方

薬剤師求人の中でも、「どこにも載っていない難しい案件」を探すことに特化した、オーダーメイド求人の発掘を行っているファーマキャリアさまへ取材しました。
ファーマキャリアのインタビュー記事


・ファーネットキャリア

残業なしで定時退社が可能な薬剤師求人・転職案件の見つけ方

「全国どこでも面談を行う」「事前に企業へも訪問して様子を確認する」「転職後のフォローまで行う」など、アナログな部部にこだわり続け、ミスマッチ(転職での失敗)を極限まで低くしているファーネットキャリアさまへ取材しました。
ファーネットキャリアのインタビュー記事