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病院・薬局の強みを探し、薬剤師転職で特徴ある求人へ就職するには

 

あなたが転職しようとしている先の病院や薬局が「どのような社風であり、強みがあるのか」を見極めることは重要です。多くの人はこの点に着目しませんが、少し視点を変えるだけで違った見方ができるようになります。

 

また、こうした社風や強みを見極めることによって、それが志望動機につながります。履歴書や面接では必ず志望動機や退職理由を聞かれるため、事前に求人先の社風や強みを把握しておくのです。どの病院や薬局にも当てはまることを述べるのではなく、その求人先でしかないことを志望動機にするといいです。

 

そこで、このページでは「社風」や「強み」について、より踏み込んで述べていきます。同じように見える病院や薬局であっても、独自の取り組みをしている施設は探せばたくさんあります。

 

トヨタとホンダの違い

 

一見すると同じように見えるメーカーであっても、実は全く異なることを考えているケースはよくあります。

 

例えば、自動車メーカーとして有名な会社にトヨタとホンダがあります。この二社の違いを説明できるでしょうか?

 

似た商品を売っていても社風はまったく異なる

 

2つの会社は同じように自動車を売っています。しかし、その社風はまったく異なります。例えば、世界には砂漠や山道を何日にもわたって走る車のレースがあります。このとき、トヨタの社長であれば「順位はいいから、絶対に壊れない車を作って走らせろ」といいます。

 

トヨタは堅実な社風であり、どのような状況でも壊れない車を要求する会社としての体質ができあがっているのです。

 

一方、ホンダは「車は多少壊れてもいいから、絶対に一位を取れ」と真反対のことをいいます。

 

ホンダはベンチャー気質の会社であり、二本足歩行のロボットを作るなど自社利益に関係あるのか分からない分野まで手掛けています。このように、自動車業界では「堅実なトヨタ」と「やんちゃなホンダ」で性格が異なります。

 

堅実な会社があれば、ベンチャー気質の会社が存在する

 

同じことは、キリンビールとサントリーにもいえます。キリンビールは旧財閥系の会社であり、堅実な性格をしています。つまり、トヨタと似ています。

 

それに対して、サントリーはホンダと同じように「何でもアリ」な社風で知られています。実際、サントリーは青いバラを世界で初めて作ったことで有名です。

 

バラには青の色素がありません。そのため、青いバラはこの世に存在しません。英語では、不可能であることを意味する語句に「Blue Rose(ブルーローズ)」があるほどです。しかし、この不可能なことにサントリーは挑戦しました。

 

普通に考えて、そこまでして青いバラの開発をすることが大きな利益を生み出すとは考えにくいです。ただ、それを敢えて行うのがサントリーなのです。

 

 

社風の違いは病院や薬局でも同じである

 

企業の社風というのは、長年にわたって培われてきたものです。その企業で働く人であれば、たとえ大企業であっても同じような人(似た考えをもつ人)がなぜか集まってきます。

 

そして、これとまったく同じことが病院や薬局にもいえます。

 

医療機関というのは、パッと見ただけではどのような社風なのか分かりにくいです。そこで、転職時は調剤薬局や病院、ドラッグストア、一般企業とあなたが希望する求人の特徴をしっかりと見極めたうえで志望動機を考えるようにしましょう。

 

また、転職での面接時に面接官へ「御社の強みは○○だと認識していますが、他にどのような取り組みをしていますか?」と聞いてみてもいいです。ここから、先に挙げた自動車業界や飲料業界のように、独自の社風や強みを見出すことができます。

 

実際のところ、医療機関の強みを見つけるのは難しい

 

ここまでは、一般的なことを述べてきました。それでは、どのようにすれば医療機関の強みを発見することができるのでしょうか。

 

大病院ならまだしも、中小病院では独自の強みが分かりにくいです。要は、「他と何が違うのか」という部分が明確ではないのです。これは、調剤薬局やドラッグストアになれば「独自の社風や強み」がさらに分かりにくくなります。

 

要は、転職先を決めるとき、それぞれの病院や薬局での取り組みや違いが分からないのです。

 

ただ、薬剤師としての経験を積んだり成長したりしたいと思っている人にとっては、独自の取り組みをしている病院や薬局で働きたいと思うのは当然です。そこで、どのように考えて病院や薬局で行われている「強み」を見つけることができるのかについて確認していきます。

 

医療機関の強みがどこにあるのか

 

企業独自の強みを知るには、転職時に病院や薬局へ出向いたとき、前述の通り「御社の強みは何ですか?」と聞くのが一番確実です。

 

ただ残念ながら、面接官(経営者や採用担当者)からは「患者さんの満足度が高いことです」「従業員の幸せを考えていることです」のように、たいていは誰でも答えられるような月並みな回答が返ってきます。

 

これは、独自の取り組みや強みについて経営者(または採用担当者)自身も考えたことがないからです。もっといえば、一般的な業界に比べて、医療機関のマーケティング対策が著しく遅れていることに原因があります。

 

例えば、薬局のマーケティング対策では「患者さんの多い病院やクリニックに対して、いかに立地の良い場所(隣接した場所)に建物を建てるか」という、普通では考えられないマーケティング手法が取り入れられています。

 

自分は集客しなくても、隣に人気の病院があれば問題ありません。よい立地に薬局を建てることができ、あとは薬剤師さえ雇うことができれば誰でも薬局経営ができてしまいます。

 

本来マーケティングというのは、「他にはない自分の強みはどこにあるのか?」を見出すことから始めます。独自の付加価値をつけることによって、ようやくお客様から選ばれて商品が購入されたり、サービスを利用してもらったりするのです。

 

ただ、この一番重要な過程を飛ばしても商売が成り立ってしまうため、医療機関はマーケティングに対して優れているといえません。

 

一部には独自の取り組みをする医療機関が存在する

 

しかしながら、一部ではあるものの、他とは異なる取り組みをしている病院や薬局は存在します。

 

例えば薬局内で自己血糖を測定し、その場で指導を行う名古屋の薬局があります。NHKに出演しているほど有名な薬局であり、OTCも完備して本当の意味で信頼関係を築きながら患者さんと接するといいます。

 

地域の祭りなどのイベントでブースを出し、血糖測定を行うと、主婦などあまり医療機関を受診しない方でHbA1cが9.0以上の方を発見したこともあるそうです。そこから、潜在的なニーズを探っていくのです。

 

他には、地域での信頼を勝ち取るために、公民館などに掛け合って講演依頼を取ってくるように営業を行っている薬局もあります。

 

このときの講演料は非常に少ないですが、それでも講演活動を行うのは「私たちの地域であの薬局に相談すれば間違いないというイメージを作るため」といいます。まさに、地域密着型の活動をしているのです。

 

 

こうした取り組みをしている病院や薬局は、どれも大病院や大手チェーン薬局ではありません。地域に根付いた中小の病院や薬局での取り組みです。数は少ないながらも、根気強く探せば面白い取り組みを実施している医療機関は存在するのです。

 

強みの種類を知る

 

これらを踏まえた上で、面接をしてくれた担当者に対して「強みや独自の取り組み」を直接聞いてみるといいです。このときの回答で、「考えながら病院運営や薬局経営をしているかどうか」を見極めることができます。

 

ただ、一見すると問題なさそうな強みであっても、よく考えると「まったく強みではない」ことがあるので注意しましょう。

 

よりありがちなのは、「働いている人が強みです」という回答です。もちろん、一緒に働く人が良い人たちであることの方がいいに決まっていますが、ビジネスという観点では「人」は強みになりません。「人」が強みであるビジネスであるほど、破たんしやすくなるからです。

 

例えば、病院や薬局で素晴らしい働きをしている薬剤師が2人いたとき、この2人の薬剤師が辞めた瞬間にビジネスが停滞してしまいます。薬剤師業界は転職が盛んなので、1ヵ月の間に2人の薬剤師が辞めることは普通にあります。

 

そうした現実を考えたとき、「私たちの強みは一緒に働いている人です」と平気で言うようでは、まだビジネスが分かっていません。

 

ビジネスでは「仕組み」が強みになる

 

ビジネスでは、「他の人でも行える」ように仕組み化しなければいけません。特定のスーパースターだけが行える技術であれば、その人が退職した瞬間にビジネスが回らなくなります。

 

そういう意味では、「お金で解決できるもの」も強みではありません。

 

大病院でありがちなのは、「私たちはこのような最新の器械があります」などをPRすることがあります。しかし、強みはアイディアで勝負するものであり、本来はお金では買えません。お金で解決できるものであれば、それよりも大きな資本をもつ会社が参入してきた瞬間に超えられてしまいます。

 

そうではなく、「医師とどのように信頼関係を築く仕組みがあり、どう患者さんと接するシステムが存在するのか」「地域医療に対してどのように貢献しているのか」などを説明してくれる病院や薬局であれば本物です。

 

そうした自身の強みを認識している医療機関であれば、あなたが転職したときであっても患者さんのために働くことができます。

 

転職先の「強み」を見つけることは重要です。ただ、先に述べてきた通り、ビジネスの世界では「強みになるものとならないもの」があります。これを見極めたうえで、病院や薬局が取り組んでいる強みを見つけてみてください。

 

福利厚生や社内向けの仕組みなど、社員満足度の向上も強みになる

 

なお、独自の強みは患者さんへ向けた取り組みだけでなく、従業員に対するものであっても強みになります。

 

特に薬剤師業界では、「薬剤師を雇うこと」が非常に難しいとされています。そのため、社員(薬剤師)が働くときの満足度を高める仕組みは、結果として企業の繁栄につながるのです。

 

前述の通り、「人」が強みになることはありませんが、「人が気持ちよく働く仕組み」は強みになるのです。例えば、女性薬剤師を助けるための子育て支援(福利厚生)が強みの病院があるかもしれません。

 

他には、隣の病院(またはクリニック)との関係性を社長自ら構築し、調剤薬局の業務が円滑にまわるように関係性を保っている調剤薬局や調剤併設ドラッグストアがあるかもしれません。調剤ミス・監査ミスを少なくさせる仕組みであっても、独自の強みだといえます。

 

こうした社員満足度を上げるように頑張っている会社であると、薬剤師は働きやすいです。これが結果として、患者さんへ質の高い医療を提供することにつながるのです。

 

ここまで述べてきたことを理解したうえで病院や薬局独自の強みを探せば、特徴的な会社を見つけられるようになります。その中から気になった求人を見つけ、自分が望みとする転職先を見つけるようにしてみてください。

 



薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。



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