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世界で最も多い死因とは

 

全世界で最も一番多い死の原因は何だと思いますか。がんだと思いますか。それとも、心疾患でしょうか。

 

先進国では上に挙げた二つの疾患は死因の上位に来ます。しかし、世界規模で見ると死因の1位ではありません。

 

実はWHOが「World Health Report」として2003年に世界の死因を調査しています。下にその結果を載せます。

 

WHO:World Health Report 2003
 世界人口  62億人
 死者  5700万人

 

 ワースト5

1. 微生物感染症 1500万人
2. 心疾患 880万人
3. がん 710万人
4. 脳疾患 550万人
5. 事故など 520万人

 

このような結果です。

 

世界的には細菌やウイルス感染による死因が一番多いのです。私の大学で耐性菌の研究をしている先生は「人類の死因では微生物感染症によるものが最も多い。だから、私たちは微生物に対抗していかないといけない」とよく言っていました。

 

ただし、微生物感染症といってもその症状は様々です。感染する細菌が違えば症状も違うのは理解してもらえると思います。

 

下に死亡した1500万人の内でどのような感染症で死んでいったかを示します。

 

微生物感染症による死者の数
(WHO:2003)

肺炎 385万人
エイズ 282万人
下痢症 177万人
結核 160万人
マラリア 122万人
麻疹(はしか) 76万人
破傷風 29万人
百日咳 30万人
梅毒 16万人
髄膜炎 17万人
B型肝炎 10万人

 

 日本での死因
それでは、日本での死因は何が多いでしょうか。下に日本での死因を示します。

 

日本の死因
 ワースト4
1. がん
2. 心疾患
3. 脳血管疾患
4. 肺炎

 

日本ではこのような結果になります。他の先進国でもだいたい死因の1~3位には「がん、心疾患、脳血管疾患」がきます。そして、4位には肺炎がきます。

 

お金さえ払えば抗菌薬を簡単に手に入れることができる先進国でさえ、肺炎が死因の4位です。微生物感染症は決して侮ることができません。

 

また、先進国では院内感染が問題となっています。その中でも抗菌薬の効かない耐性菌はとても厄介です。このような耐性菌が増えてくると、もしかしたら先進国でも肺炎を含む微生物感染症が死因のワースト3に入ってくるかもしれません。

 

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