副作用と薬害の違い
どのような薬にも副作用は存在します。副作用のない薬など、この世に存在しないのです。
それでは、なぜ薬を服用するのでしょうか。これは、副作用よりも薬による利益の方が大きいためです。
薬による利益と副作用
薬の服用によってさまざまな効果をもたらしてくれます。そして、このような効果を得るためには、ある程度副作用を容認しなければなりません。
例えば、かぜの症状を和らげるためにかぜ薬を服用する場合、これによって起こる眠気を我慢しなければなりません。
しかし、薬によって容認できないような副作用が起こる場合があります。このとき、私たちは「薬の副作用」ではなくて「薬害」という言葉を使うのです。
それでは、もっと詳しく副作用と薬害を理解していきたいと思います。
副作用と薬害の違い
薬によって起こる副作用はある程度予測することができます。予測が可能なため、たとえ副作用が起こったとしても対処することができます。また、患者に薬の副作用について説明することができます。
薬害とは予期せぬ作用が起こる場合であり、想定内の有害作用は副作用となります。
薬害の代表例としてサリドマイド事件があります。
当時、サリドマイドは安全な薬として売り出されました。また、「胎盤ではどのような有害物質も排除するので、胎児に影響することはない」と考えられていました。
つまり、薬がおなかの中の胎児まで影響するなんて考えられなかったのです。しかし、当時はそれが常識でした。
このような常識があったため、サリドマイドによって「想定外の作用(薬害)」が起こってしまったのです。
また、「催奇形性は遺伝的要因である」という考えも当時の常識でした。このような常識のため、サリドマイドの副作用の予測は不可能だったのです。

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