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ステロイド物語


ステロイド発見
メイヨークリニックに勤務するケンダルは世界で初めて副腎皮質からステロイドの一つであるコルチゾンの抽出・精製に成功しました。そして、その後ライヒシュタインによってコルチゾンの化学構造が決定されました。

1948年、ケンダルと同じメイヨークリニックに勤務する医師ヘンチは「リウマチの治療に有効な薬はないか」と考えていました。

ちょうどそのとき、同僚のケンダルが「コルチゾン」という物質を発見したという事を聞き、さっそく薬のサンプルを提供してもらうようにお願いしたのです。コルチゾンは当時まだ未知の物質でした。

ヘンチはリウマチで苦しむ13歳の少女に世界で初めてコルチゾンを投与しました。すると、翌日少女はベッドの横で踊れるようになるほど回復したと言われています。これがニューヨークタイムズの一面を飾り、「奇跡の薬」として騒がれました。

当時、「ステロイドはもともと成体の成分だから、副作用はそれほどないだろう」と考えられていました。しかし、実際には「骨粗鬆症」や「ムーンフェイス」などの重篤な副作用があったのです。

ステロイドにはたしかに重篤な副作用がありますが、適切に薬を使用すれば良いというだけのことです。そのために医師・薬剤師がいるのです。
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