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役に立つ薬の情報~専門薬学

おねしょの治療薬(夜尿症治療薬)

 

夜尿症とは、簡単に言えばおねしょのことです。生まれて間もない赤ちゃんを考えると、赤ちゃんは膀胱の用量も少ないため時間に関係なく排尿します。そのため、夜に何回もおしっこをするのが普通です。

 

そして、ある程度成長すると膀胱の用量も増えておねしょが減っていきます。4~5歳児になると、70~80%でおねしょがなくなると言われています。

 

これが、6~7歳以降でもおねしょが続くようなら夜尿症と言われます。ただし、小学校低学年で約10%、小学生高学年でも約5%の児童で夜尿症が見られると言われるほどありふれた病気です。

 

夜尿症自体は年齢が上がるにつれて症状も自然に改善していきます。

 

そして、夜尿症は薬や生活指導によって治療することが可能です。医療機関で適切な指導を受けることで、自然経過による治癒よりも早い段階で夜尿症を克服することができます。

 

 ・夜尿症の治療薬とは
尿の構成成分の中でも最も多い物質は当然ながら水です。つまり、「膀胱に蓄えられる水の量≒尿量」となります。

 

そして、この尿量はホルモンによって調節されています。このホルモンをバソプレシンと言います。

 

そもそも、腎臓で作れらる尿の量は原尿として一日に約150リットルと言われています。しかし、正常な人であると一日で排泄される尿量は約1.5リットルです。

 

なぜこのように尿量が100分の1になるかと言うと、腎臓から膀胱に到達するまでに水分が体の中へと再び吸収されるからです。

 

そして、この「水が体の中へ再吸収される過程」を助けるホルモンがバソプレシンです。バソプレシンによって、尿が作られる過程における水分の再吸収が促進されます。そのため、バソプレシンの働きが弱い人では水の再吸収が働きにくいため、尿量が多くなってしまいます。

 

夜尿症の治療薬は、このバソプレシンを薬によって補います。つまり、体の外からバソプレシンを補うことによって、水の体内への再吸収を促進します。これによって、尿の量を減らして夜尿症を治療します。

 

副作用としては、水分の再吸収を促すので体の中に過剰な水が溜まること(水中毒)が予想されます。

 

なお、夜尿症は薬だけで治る病気ではないため、「日中の水分量を増やして、夕方からの水分を制限する」などの適切な生活指導を受ける必要があります。

 

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