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  医薬品の話

  抗インフルエンザ薬

インフルエンザに対する薬には「オセルタミビル」「ザナミビル」「アマンタジン」があります。オセルタミビルの商品名がタミフルです。

タミフルを服用するとき、注意点として「感染から42時間以内に服用する」という決まりがあります。でも、なぜそのような決まりがあるかの理由を知っている人は少ないと思います。

 タミフルのインフルエンザに対する作用
ウイルス特有の特徴は細菌などと比べて少ないですが、全くないというわけではありません。ウイルス特有の特徴の一つとして、ウイルスが増殖した後の感染細胞からの放出があります。

ウイルスは宿主細胞を乗っ取って、自分(ウイルス)を複製するような工場に変えてしまいます。増殖したウイルスは最終的に細胞外に出て、また新しい細胞を乗っ取って自分を複製しようとします。

オセルタミビル(タミフル)は、細胞で増殖したウイルスが外に放出される過程を阻害します。たとえ感染細胞でウイルスが増殖してしまったとしても、そのウイルスが細胞から外に放出されなければ良いのです。

しかしタミフルの服用が遅くて、増殖したウイルスが既に大量に放出された後であれば、いくらタミフルを服用しても意味がありません。

これが、タミフルは感染から42時間以内に服用しないといけないという理由です。

なお、ザナミビルもオセルタミビル同じように、ウイルスが細胞外に放出されるのを阻害します。

また、オセルタミビル(タミフル)の副作用には精神・神経障害(意識障害・異常行動など)があります。

 アマンタジンの働き
インフルエンザウイルスはRNAをもつウイルスであり、そのRNAの周りは被膜(エンベロープ)で覆われています。細胞内に侵入した後、ウイルスは増殖するためにこの被膜を取り外します。(脱殻)

※RNAにはインフルエンザウイルスの遺伝情報があります。

 アマンタジンによる脱殻の阻害

ウイルス増殖の過程には被膜の取り外しが必要であり、アマンタジンは被膜を取り外す働きを抑制します。これによって、ウイルスは増殖できなくなります。

 インフルエンザウイルスの種類
インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の三種類があります。

オセルタミビル、ザナミビルはA型とB型に効果があり、C型のインフルエンザウイルスには効果がありません。アマンタジンはA型だけに効果があります。