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ニューモバックス(肺炎球菌ワクチン)

 

日本の死因原因の上位に肺炎があります。肺炎による死亡は長い間第4位でしたが、2011年に脳血管疾患(脳梗塞など)を抜いて3位となりました。

 

これら肺炎はワクチンによって予防することが可能であり、このようなワクチンとしてニューモバックスがあります。

 

 肺炎球菌とは
肺炎によって亡くなる方の95%以上が65歳以上の方です。肺炎は細菌やウイルスが体内に侵入することで起こる肺の炎症です。要は、「感染症によって肺に炎症が起こる」と考えて頂ければと思います。

 

冬など、季節に関係なく発症する可能性のある病気が肺炎です。加齢などによって免疫力が弱くなってしまうと、細菌が肺に入り込むことで肺炎を発症しやすくなります。

 

 肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)

 

これら肺炎を引き起こす病原微生物の中でも、最も多い原因菌として肺炎球菌があります。肺炎球菌によって肺炎が引き起こされる割合は全体の28.0%という報告もあります。肺炎球菌が肺に入り、肺炎を引き起こすのです。

 

そこで、ワクチンによって肺炎球菌に対する免疫を付けておけば、肺炎を予防できることが分かります。

 

「規則正しい生活」や「持病を治療すること」によっても肺炎を予防できますが、肺炎球菌ワクチンを使用するという選択肢もあります。肺炎球菌ワクチンの接種が推奨される人としては、以下のような方がいます。

 

 ・65歳以上の方

 

 ・養護老人ホームや長期療養施設に入居されている方

 

 ・慢性の持病を持っている方(糖尿病、心不全、腎不全など)

 

 ・その他、免疫抑制剤の使用や病気の関係で感染症にかかりやすい方

 

このような方を対象に、肺炎球菌による肺炎を予防するワクチンがニューモバックスです。

 

 

 ニューモバックスの特徴
肺炎を予防するニューモバックスですが、あくまでも「肺炎球菌による肺炎」を予防する効果があります。肺炎は他の細菌によっても引き起こされるため、全ての肺炎を予防できるわけではありません。

 

なお、肺炎はインフルエンザなどによって体力が落ちた時に罹りやすくなります。体力が低下した時に肺炎球菌などの細菌が肺に入り込み、炎症を引き起こすのです。そのため、肺炎球菌ワクチンだけでなく、インフルエンザワクチンをあわせることでさらなる肺炎予防効果が期待されます。

 

ワクチンを接種後、通常は6日間以上空けて次のワクチンを接種します。どちらのワクチンを先に接種しなければいけないという決まりはありません。

 

また、ワクチン接種によって肺炎球菌に対する抗体が作られるには約3週間の時間が必要になります。ワクチンの効果は5年以上続くと言われており、5年以内の再接種は注射部位の痛みなどが強く出てしまう恐れがあるため、再接種は5年以上の期間を空けて行います。

 

また、ニューモバックスは成人向けの肺炎球菌ワクチンであるため、乳児などが使用することはできません。赤ちゃん向けの肺炎球菌ワクチンとしてはプレベナーが知られています。

 

このように、肺炎球菌に対するワクチン接種により、死亡原因の上位を占める肺炎を予防する薬がニューモバックスです。

 

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