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役に立つ薬の情報~専門薬学

ヒアレイン(ヒアルロン酸)の作用機序:角膜保護薬

 

目は常に水分が保たれ、潤っている状態が理想です。しかし、中には目に適切な水分が行き届いていないことがあります。ドライアイなど、目の表面が乾燥してしまうとさまざまな障害が表れてしまいます。

 

そこで、これらの状態を解消するために使用される薬としてヒアルロン酸(商品名:ヒアレイン)があります。ヒアルロン酸は角膜保護薬と呼ばれる種類の薬になります。

 

 

 ヒアルロン酸(商品名:ヒアレイン)の作用機序
放っておくと、水分は蒸発していきます。また、目に存在する水分は次第に排水されていきます。したがって、十分に涙の成分が供給されなければ、目は渇いてしまいます。

 

特に、角膜に傷を生じている場合、目が乾燥している状態は好ましくありません。目の乾燥によってさらに傷が深くなり、修復されにくくなるからです。そこで、目の潤いを保つような薬を投与すれば、角膜障害が起きたときの傷の治りを早めることができます。

 

そこで、ヒアルロン酸を使用します。ヒアルロン酸には、水分を保持する働きがあります。つまり、できるだけ目の水分を保つような働きがあります。

 

 角膜保護薬

 

このような考えにより、水分の保持作用を有する物質を含有させることにより、角膜を保護する薬がヒアルロン酸(商品名:ヒアレイン)です。

 

 

 ヒアルロン酸(商品名:ヒアレイン)の特徴
ドライアイでは、角膜が傷つきやすくなっています。そこでヒアルロン酸(商品名:ヒアレイン)を使用すると、目の乾燥を防ぐと同時に傷の修復まで早めます。

 

さらに、点眼薬に入っている防腐剤が問題となる場合、ヒアルロン酸(商品名:ヒアレイン)には防腐剤が入っていない使い捨てタイプの薬も存在します。患者さんの症状やアレルギーなどに応じて、点眼薬を使い分けます。

 

なお、他の点眼薬と併用する場合、5分以上あけて点眼する必要があります。点眼後、すぐに他の点眼薬を使用すると薬の成分が洗い流されてしまいます。そのため、ある程度の時間を空けなければいけません。

 

シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、ドライアイなどの疾患から、手術や外傷などに対する治療薬として幅広くヒアルロン酸(商品名:ヒアレイン)が使用されます。

 

このような特徴により、水分保持作用によって目の乾燥を防ぎ、眼疾患による傷の治りを促進させる薬がヒアルロン酸(商品名:ヒアレイン)です。

 

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