麻疹(はしか)の流行
麻疹(はしか)はウイルスによって起こります。
ウイルスということは抗生物質が効きません。つまり、はしかに対抗できる唯一の手段はワクチン投与ということになります。
感染力が強いウイルスであり、多くの人は子供で発症します。
ワクチンの接種
麻疹に対抗できるのはワクチン投与だけですが、一回のワクチン投与だけでは不十分であり、少なくとも二回の接種が必要と言われています。
なぜかというと、一回のワクチン投与では数%のヒトで免疫がつかないと言われているからです。
このような人たちは、もう一回ワクチンを打って麻疹に対する免疫をつけなければいけません。
また、ワクチン投与によって免疫ができたとしても「時が経つにつれて麻疹に対する免疫が落ちてしまう」という現象が起こります。免疫が落ちてしまうので、もう一回麻疹に対する刺激を与えなければなりません。
なぜ免疫が落ちるかですが、現在では麻疹にさらされる機会が減ったからと考えられます。
昔では麻疹は一般的な病気であり、さまざまな場所で知らず知らずのうちに麻疹ウイルスにさらされていたため、麻疹に対する免疫が落ちることはありませんでした。
しかし、現在では麻疹は一般的でなく麻疹ウイルスに接触する機会が減少したため、それに伴い免疫力が減少するという事態が発生しました。
一番の原因
色々と述べましたが、麻疹流行の一番の原因はマスコミです。マスコミがワクチンに関する正しい情報を流さなかったために起きたのです。
マスコミのワクチン副作用を訴える努力の結果、1993年4月に麻疹や風疹・百日咳などの定期接種が廃止されました。それから14年後、ワクチン接種を受けていない子供たちは成長し、大学生となりました。
そして、ワクチン接種を受けていないため麻疹に対する免疫が弱い人が多くなり、麻疹が流行するのに絶好の機会が訪れました。この結果として麻疹の流行が起こり、全国の大学で休講が相次いだのです。
流行したのは麻疹だけではありません。K大学では百日咳が流行り、大学全体が休講となりました。
麻疹への対策と合併症
成人での麻疹で一番問題となるのが脳症だと思います。
脳症にかかると約15%のヒトが死んでしまいます。死亡しなくても、1/3のヒトに神経障害を残してしまいます。
また、麻疹にかかったときどのように対処するかですが、病院に行って治るのを待つしかありません。
ウイルスですから抗生物質は効きません。できることは水分補給のために補液を補うことくらいです。後は脳症にならないように祈るだけです。
ということで、麻疹ワクチン投与を受けてない人や一回しか受けてない人はぜひとも二回ワクチン投与を受けるようにしましょう。

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