役に立つ薬の情報~専門薬学 | 薬・薬学・専門薬学・薬理学など

役に立つ薬の情報~専門薬学

うつ病:うつからの脱出

 

うつ病は気分障害の病気です。うつ状態では気分が落ち込み、何事に対してもやる気がなくなってしまいます。そんな自分に対して「自分はダメな人間だ」と思い、自信喪失や罪悪感が強まってきます。

 

症状としては精神的な悩みだけでなく、「よく眠れない、疲れが取れない、食欲不振」などの身体的不調も訴えます。

 

この病気は40歳前後に発病しやすく、一生のうちに全人口の10%の人はうつ病を経験すると言われています。実は、うつ病の患者数は糖尿病の患者数よりも多いのです。

 

うつ病は薬でほぼ確実に改善します。しかし、それには医師の指示にきちんと従って薬を服用することが条件になってきます。

 

 うつ病の原因
うつ病が発病する原因としては多くの理由があります。その要因は次のようなものです。

 

・遺伝的要因
・うつ病になりやすい性格
・精神的負担
・出産後
・加齢

 

なお、うつ病が起こる原因を確実に説明できる医師はいません。なぜなら、うつ病はさまざまな要因がからんで起こる病気だからです。

 

遺伝的要因
遺伝による関連を確かめるのに双生児を調べた研究があります。うつ病の場合、一卵性双生児の片方がうつ病になると、もう片方がうつ病を発病する確率は二卵性双生児よりもはるかに高くなります。

 

これはうつ病の発病に遺伝的要因が関係していることを意味しています。しかし、一卵性双生児であっても両方うつ病が発病する確率は100%でないことを考えると、この病気は周りの環境も大きく関係していることが分かります。

 

うつ病になりやすい性格
うつ病のなりやすさには性格も関わってきます。つまり責任感が強い、まじめな人、頼まれると断れないなどの性格の人です。簡単に言えばストレスを受けやすい性格の人です。

 

精神的負担
心理的な負担のためにうつ病になってしまう場合があります。例えば、近縁者の死などの悲しい出来事などが該当します。

 

この場合のうつ病治療には薬の処方だけでなく、精神療法も重要になってきます。回りの人が温かく見守ることも大切です。

 

出産後
出産後の母親はうつ病を発症しやすいと言われています。出産をした後に食欲不振や睡眠障害などのうつ病の症状がでてくるのです。

 

これらの原因の多くは育児への不安、出産による環境の変化や身体的変化が考えられます。この出産後にうつ病になる人の割合は20人に一人と報告されています。

 

加齢
年を取ってくると脳が老化してきます。それに伴って脳の神経伝達物質にも変化が現れます。この量は増加もする場合もあれば減少する場合もあります。これが老化によってうつ病を発症しやすくなる理由と考えられています。

 

他にも体力の低下や近縁者の死、退職などの経験をすることでうつ病が起こることも考えられます。

 

 睡眠薬との併用
うつ病の症状に「眠れない」ことが挙げられ、睡眠障害はかなりの不快を伴います。この症状を改善するために睡眠薬だけを使用するのはあまり意味がありません。なぜなら症状が改善しないからです。

 

これらの症状改善には、やはり抗うつ薬が必要となります。抗うつ薬だけで睡眠障害が取り除けない場合に限り、睡眠薬と併用するのです。そして、徐々に睡眠薬の量を減らしていきます。

 

 抗うつ薬の作用
うつ病には種類があり「うつ状態と躁状態を繰り返すものとそうでないもの」があります。躁状態とはうつ病とは全く逆の症状であり、気分爽快や活発な活動があります。

 

うつ病の種類を知ることは実は大変重要なことです。なぜなら、うつ病と躁病の治療薬は異なるからです。うつ病と躁病を繰り返す症状であるなら患者の変化を見て薬を変えなければいけません。

 

なお、うつ病と躁病を繰り返す「双極性障害」を一剤で改善する薬も存在します。

 

また、うつ病の薬はすぐには効果が現れません。数日後にやっと効果が現れだし数週間後にはその効果をはっきりと認識できます。

 

ここで問題となるは効果がでるには時間がかかるが、副作用はすぐに現れることがあることです。そのため、効果が現れる前に患者が勝手に薬の使用をやめてしまう場合があるのです。

 

抗うつ薬の副作用はすぐに表れるが、その効果は数日後になって実感できることがあることを、患者は知っておかなければいけません。

 

また、患者は医師の指示に従わなければいけません。勝手に薬の使用量を減らしたり勝手に服用をやめたりするのはよくありません。症状の再発、効果がでるまでにより長い時間がかかるなどがあるからです。

 

スポンサードリンク




スポンサードリンク