体内時計と肥満の関係
「早寝、早起き」という言葉はよく使われます。しかし、これからは「早寝、早起き、朝ごはん」という言葉が重要になってきます。
なぜ、「早寝、早起き」に「朝ごはん」が追加されるのでしょうか。それは、朝ごはんが体内時計の調節において重要だからです。
第二の体内時計
「体内時計をリセットするには朝の光を浴びる」ということがあります。しかし、それだけでは完璧でありません。
体内時計は視交叉上核によって調節されていますが、視交叉上核が全ての体内時計を調節しているわけではありません。
実は内臓、神経などあらゆる組織に体内時計が存在しているのです。
それでは肝臓、神経、皮膚などの体内時計は、何を基準にして時計の針を合わせるのでしょうか。
これらの体内時計は「食事の時間」に時計を合わせる傾向があり、視交叉上核のように必ずしも明暗によってリズムを刻むものではありません。
マウスは夜行性の動物です。しかし、昼にだけエサを与え続けていると、「昼に活動して、夜休む」という生活に変わってしまうのです。
夜食は太るのか?
結論から言うと、夜食は太ります。先ほど述べたように、肝臓にも体内時計が存在します。そのため、肝臓で働く酵素も時間によってその働きに違いが表れます。
朝はエネルギー効率がよく、一般的に脂肪として溜まりにくいです。それに対し、夜での食事は脂肪の合成が促進されるため、脂肪が溜まりやすくなっています。
そのため、同じカロリーを摂取するなら朝ごはんを多くし、晩ごはんを少なくした方が脂肪は蓄積しにくくなります。
睡眠と食品について
夜に飲む牛乳として「ナイトミルク」が販売されています。しかし、この食品が本当に眠気を誘導するかどうかは全く別問題です。
夜に睡眠を誘導する物質にメラトニンがあります。そして、ナイトミルクは夜に牛の乳を搾った牛乳であり、通常の牛乳より含まれるメラトニンの量が2〜3倍となります。
これは本当のことであり、別に捏造ではありません。しかし、「含まれるメラトニン量が数倍になる=睡眠を誘導する」というわけではありません。
例えば、100mg摂取することで効果を表す薬があったとします。しかし、この薬を1mg摂取したところで効果は表れません。当然ですが、1mgを数倍して4mgや5mg摂取しても同じです。
このようにもともと含まれる量が少なければ、いくら量が数倍になったとしてもあまり意味がないのです。
結論を言うと、ナイトミルクによって睡眠を誘導しようとする場合、約10リットル飲まなければいけません。つまり、ナイトミルクによる睡眠誘導効果はあまり期待しないほうが良いかもしれません。
ちなみに、ホットミルクは「精神を落ち着かせることで、眠りやすくなる」と言われています。

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