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川芎茶調散の効能:かぜ、頭痛、更年期障害

 

頭痛は多くの人が悩まされる疾患の一つです。頭痛によって日常動作が困難になり、仕事に力が入らなかったり勉強に集中できなかったりします。そこで、頭痛を改善するために投与される漢方薬として、川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)が知られています。

 

川芎茶調散には、生理状態を改善させたり頭痛を発散させたりする働きがあります。そのため、生理不順や更年期障害による頭痛にも活用されます。

 

 川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)と体質
漢方薬では、その人の見た目や症状を重要視します。検査値だけではなく、患者さんの様子から「どの薬を使用するのか」を決定するのが漢方薬です。

 

ただ、川芎茶調散は体質(証)をあまり気にしなくても用いることのできる漢方薬です。症状の急性期で冷えを有する人に用いられるものの、そこまで厳密ではありません。

 

風邪を引いたときの初期では、風が吹くなど寒冷にさらされたときに悪寒や頭痛を感じることがあります。体がゾクゾクとして寒気を感じるため、漢方ではこれを「風寒(ふうかん)」といいます。

 

風が吹くことによる邪気を風邪(ふうじゃ)と呼び、これを取り除くために川芎茶調散が活用されます。風邪には「熱っぽさを有するもの」と「寒気を感じるもの」と2種類あり、後者に川芎茶調散を使用するのです。なお、漢方の古典である「和剤局方(わざいきょくほう)」に川芎茶調散が記されてあります。

 

 川芎茶調散の作用
頭痛を有する方に使用される川芎茶調散には、生薬(しょうやく)と呼ばれる天然由来の成分が含まれています。これら生薬としては、以下の9種類が配合されています。

 

 ・川芎(せんきゅう)
 ・荊芥(けいがい)
 ・防風(ぼうふう)
 ・薄荷(はっか)
 ・香附子(こうぶし)
 ・白芷(びゃくし)
 ・羌活(きょうかつ)
 ・茶葉(ちゃよう)
 ・甘草(かんぞう)

 

生薬にはそれぞれ異なった効果があり、川芎は血行を改善して生理を整え、痛みを和らげる働きがあります。また、荊芥、防風、薄荷には発汗・発散作用があるため、これによって頭痛の原因を取り去ります。これらの作用を有する物質を組み合わせるのです。

 

本剤には茶葉が含まれており、散剤を服用するときに茶湯によって飲むことを「茶調(ちゃちょう)」といいます。また、主薬(主な構成成分)が川芎であることから、川芎茶調散と呼ばれています。

 

 川芎茶調散の使用方法
川芎茶調散を投与するとき、成人では「1日7.5gを2~3回に分けて、食前または食間に経口投与する」とされています。食間とは、食事中という意味ではなく、食事と食事の間を意味します。つまり、食後から2時間経過した、胃の中が空の状態を指します。

 

慎重に使用すべき対象としては、「胃腸の虚弱な人」「食欲不振、悪心、嘔吐のある人」などがいます。漢方薬は体質を重視するため、合わない人に投与すると症状の悪化を招く恐れがあります。

 

これら川芎茶調散としては、

 

 ・かぜ
 ・頭痛
 ・血の道症

 

などの症状に有効です。血の道症とは、妊娠・出産や生理、更年期などホルモンバランスの乱れによって、精神不安や身体症状を引き起こした状態を指します。生理不順などによって頭痛を生じることがあるため、このときに川芎茶調散を活用するのです。

 

このような特徴により、寒気を感じる風邪の初期や生理不順、更年期障害などに用いられ、これらによって起こる頭痛症状を緩和する漢方薬が川芎茶調散です。

 

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